日本史の「発明発見」05 欠陥品?リサイクル芸術

鉄砲が普及する以前の合戦では、メインの武器は「槍」で、
「日本刀」はどちらかといえばサブ的な武器だったようです。
なぜなら、すぐ刃こぼれ、折れやすい、人脂が付けば切れ味が
激落ちするなど、戦闘に用いる武器としてはかなりの欠点を
抱えていたからです。

そのため、「刀」が主力の激戦ともなれば、数本を用意すること
にもなり、~何本もの予備の刀を地面に突き刺しておいて、
手元の刀が切れなくなったら矢継ぎ早に次の刀に取り替える~

こうした戦法は、黒澤明監督の名作「七人の侍」でも描かれてる
ところです。

ということは、元々「日本刀」は本来の“武器”としての性能・威力
を、さほどに重視していなかったのかもしれません。
戦さ頻発の時代ですらそうなら、平和な時代ともなれば、なおの
こと性能・威力の面は軽視されていたことでしょう。

早い話が、平和な江戸時代なぞは「武器」というよりは、むしろ
「武士のステータス」を誇示するツールという側面が重視されて
いたように感じられます。
現代でいうなら、高級ブランド「腕時計」がその人のステータスを
示す?ような感覚です。

つまり、“武器”としての「日本刀」は評価はどうしても「二流品」の
格付けになってしまうわけですが、ところがドッコイ“美術品”
“芸術品”
として見るなら、ひょっとしたら「一流品」として破格の
格付けを得ているのかもしれません。

現在でも新聞・雑誌に、その“レプリカ”の販売広告が繰り返し
掲載されることからも、そうした見方は出来そうです。
“レプリカ”、つまり飾らず言うなら「ニセモノ」に過ぎないものに、
それだけの人気があるというのも、不思議といえば不思議な
現象です。


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 映画「七人の侍」 予備の日本刀を多数用意    美術品?日本刀

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もちろん、西欧における「銃」などにも、これと似た嗜好はあるの
でしょうが、たとえば、「飛び切りの命中率を誇った銃」だとか、
「遥か○○年前に製作されたメッチャ古い銃」だとか、または
「歴史上有名な××の戦闘に使われた銃」だとか、どちらかと
言えば、こうした性能履歴由緒に価値を置いているように
感じられます。

そういう意味では、ただの「欠陥武器」?をリサイクル?して、
価値ある“美術品”して変身させた日本人の知恵・感性・度胸には
単なる「器用さ」を超えたパワーが備わっていて、案外これは
日本民族が独自に開拓した「アイデア」なのかもしれません。

もっとも、「刀」がハナから武器としての優れた性能を備えていた
としたら、さすがの日本人もこれほどの「腕前」を披露できたか
どうかは疑問ですから、この「アイデア」と腕前」の両方を
日本人の「発明発見」のひとつに加えた次第です。

~なんと! 欠陥品がお宝美術品に化けたってか!~
ここに注目するなら、将来の”大バケ”を狙って、今ある不要品の
なんでもかんでを貯め込んでおくライフスタイルも、案外理屈に
合っているような気もするのです。

もっとも、その中に未来の“大バケ品”が一つもなかったとしたら、
ご近所迷惑なだけの、ただの“ゴミ屋敷” ということで終わって
しまう悲しいお話なのですが・・・




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---これまでの 「発明発見」 シリーズ--------------
211 日本史の「発明発見」04 昭和遺産?シャレでごんす フランス語と薩摩弁
193 日本史の「発明発見」03 偏諱(へんき)を賜う 出費ゼロでステータスを!
174 日本史の「発明」02 棲み分けを旨とすべし! 独裁を認めない心情
103 日本史の「発明」01 気配りされたアリバイ工作 ご先祖を否定せず
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ヤジ馬の日本史~超駄級・200記事一覧~ 前編「あ→と」巻 七転び八起き!
ヤジ馬の日本史~超駄級・200記事一覧~ 後編「な→ん」巻 あゝ七転八倒!
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