日本史の「世界標準」03楕円形の非常識
世界の金貨のほとんどは「丸い形」をしているようですが、
日本の金貨「大判・小判」は、なぜか「楕円形」をしています。
これも「日本の常識は世界の非常識」の一例と言える
のかも知れませんゾ。
念のため、ここでWikipediaをカンニング。
大判については
・・・延金の内、楕円形で大型のものをいう・・・
また、小判については
・・・形状は、小判形と呼ばれる楕円形で・・・
つまり、いずれにせよ楕円形であることには間違いありません。
出展:Wikipedia 大判 万延大判
円形・正方形・長方形など、もっと「分かり
やすい」形もあったでしょうに、我々の
先人は、なんでまたそれらを除外して、
大胆にもシュールな「楕円形」を選択
したのでしょうか?
ちなみに、この「楕円形の金貨」は世界で
唯一とも言われています。
この形になったことには、きっと何かしら
の「理由」があったハズです。
まず、実用的な面からすれば、正方形・
長方形や、あるいは六角形・八角形などの「方形」や「角形」には、
長期間使用することで、「角」の部分が潰れたり磨耗したりして、
形が崩れやすい、という欠点が確かにあります。
言われてみればその通りなのですが、でもこれだけでは敢えて
「楕円形」にしたことへの説明にはなっていません。 それなら、
世界各国がポピュラーに採用している「円形」があるじゃないか、
円形なら「角」もありゃ~せんゾ、と突っ込む余地があるからです。
出展:Wikipedia 小判 慶長小判
そこで、こんな説もあるようです。
当時の武士の給料が米であったこと
から、「米俵の形状」をデザインした
のではないのか?
確かに一応スジの通った見方に
思えますが、ところがこれも「説」で
あって、裏を返せば、つまりは「断定は
できません、実際のところはよく分かり
ません」と言っていることになります。
ということは、誰かが「カクカクシカジカの理由によって、楕円形に
しておきましたヨ」と書き残しておいてくれたワケでもなく、
要するに、当時の人々にとっては記録に残すまでもない
「明々白々」な理由であった、ということになります。
そりゃあそうでしょう。 「みんなが当たり前に知っていること」を
わざわざ記録に残そうとする奇特な人は、そうそういるわけも
ないのですから。 つまり、世界では非常識な「楕円形の金貨」
を、当時の日本人だけは「ごくごく当たり前のモノ」として
受け止めていた、ということになります。
そういうことなら、「世界の貨幣がほとんど円形だから」という
理由で以後の貨幣を円形に統一してしまった明治政府や、
「グローバル・スタンダード」の掛け声に振り回される現代日本人
に比べたら、「世界の常識」なんぞに目もくれなかった先人達の
「腹の座りよう」は、う~む、とんでもなくすごい!
--------------------------
というわけで、当時の人々は誰でも知っていたと思われる
「楕円形の理由」についてご存知の方がありましたら、
(薄謝進呈までは考えていませんが) ぜひ、ご教示をお願いします。
--------------------------
医者/この症状は”貨幣状湿疹”に間違いないですヨ。
患者/しかし先生、その診断は少しばかり変じゃありませんか?
だって、ワシのは”コイン”のような”丸形”ではなく、
どう見たってクッキリハッキリ”楕円形”になっていますヨ。
医者/ドッコイ!「大判・小判」のことをお忘れではありませんか?
患者/あっ、なるほど!配慮の行き届いた絶妙な命名ですネ。
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日本の金貨「大判・小判」は、なぜか「楕円形」をしています。
これも「日本の常識は世界の非常識」の一例と言える
のかも知れませんゾ。
念のため、ここでWikipediaをカンニング。
大判については
・・・延金の内、楕円形で大型のものをいう・・・
また、小判については
・・・形状は、小判形と呼ばれる楕円形で・・・
つまり、いずれにせよ楕円形であることには間違いありません。

円形・正方形・長方形など、もっと「分かり
やすい」形もあったでしょうに、我々の
先人は、なんでまたそれらを除外して、
大胆にもシュールな「楕円形」を選択
したのでしょうか?
ちなみに、この「楕円形の金貨」は世界で
唯一とも言われています。
この形になったことには、きっと何かしら
の「理由」があったハズです。
まず、実用的な面からすれば、正方形・
長方形や、あるいは六角形・八角形などの「方形」や「角形」には、
長期間使用することで、「角」の部分が潰れたり磨耗したりして、
形が崩れやすい、という欠点が確かにあります。
言われてみればその通りなのですが、でもこれだけでは敢えて
「楕円形」にしたことへの説明にはなっていません。 それなら、
世界各国がポピュラーに採用している「円形」があるじゃないか、
円形なら「角」もありゃ~せんゾ、と突っ込む余地があるからです。

そこで、こんな説もあるようです。
当時の武士の給料が米であったこと
から、「米俵の形状」をデザインした
のではないのか?
確かに一応スジの通った見方に
思えますが、ところがこれも「説」で
あって、裏を返せば、つまりは「断定は
できません、実際のところはよく分かり
ません」と言っていることになります。
ということは、誰かが「カクカクシカジカの理由によって、楕円形に
しておきましたヨ」と書き残しておいてくれたワケでもなく、
要するに、当時の人々にとっては記録に残すまでもない
「明々白々」な理由であった、ということになります。
そりゃあそうでしょう。 「みんなが当たり前に知っていること」を
わざわざ記録に残そうとする奇特な人は、そうそういるわけも
ないのですから。 つまり、世界では非常識な「楕円形の金貨」
を、当時の日本人だけは「ごくごく当たり前のモノ」として
受け止めていた、ということになります。
そういうことなら、「世界の貨幣がほとんど円形だから」という
理由で以後の貨幣を円形に統一してしまった明治政府や、
「グローバル・スタンダード」の掛け声に振り回される現代日本人
に比べたら、「世界の常識」なんぞに目もくれなかった先人達の
「腹の座りよう」は、う~む、とんでもなくすごい!
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というわけで、当時の人々は誰でも知っていたと思われる
「楕円形の理由」についてご存知の方がありましたら、
(薄謝進呈までは考えていませんが) ぜひ、ご教示をお願いします。
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医者/この症状は”貨幣状湿疹”に間違いないですヨ。
患者/しかし先生、その診断は少しばかり変じゃありませんか?
だって、ワシのは”コイン”のような”丸形”ではなく、
どう見たってクッキリハッキリ”楕円形”になっていますヨ。
医者/ドッコイ!「大判・小判」のことをお忘れではありませんか?
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