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zoom RSS 日本史の「アレンジ」12 一本刀二本差しおデコ留め

<<   作成日時 : 2015/11/25 00:01   >>

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「刀狩り(かたながり)政策は、それまでにも何度か実施されて
いましたが、よく知られているのは、戦国の世に豊臣秀吉
(1539-1598年)武士以外の者の「帯刀」を禁止(1588年)した
それでしょう。
狙いは「農村の武装解除」にあったとされています。
ただ、実際には「刀」以外の武器については規制外の扱いとした
ようです。

さらに江戸時代に入ると、四代将軍・徳川家綱(1641-1680年)
時代に、町人の帯刀が禁止(1668年)されました。
つまり、これ以後は武士以外のいわゆる町人層の「帯刀」が
ダメになったわけです。
しかし、どんな法律にせよ「例外」や「抜け道」はあるものです。

この場合なら、たとえば旅行者などがその通りで、つまりは
「対象外」として扱われたのには、現代ほど治安は安定して
おらず、また警察力も充実していないという事情も手伝って、
こう言わざるを得なかったのでしょう。 
〜ワルいけど、イザの際には自分の身は自分で守ってね〜
※旅行・観光・商売・運搬・飛脚など

幕府とて、まったくの「丸腰」で旅行せよ、とはまではさすがに
言えず、旅行者限定?として、護身用の短い刀「道中差」(脇差)
だけは認めたわけです。

ただし、建前は脇差は正規の「刀」ではなく、あくまでも護身用の
装備ということになっています。
〜そうかッ!同じ刃物でも「脇差」は「刀」ではないのかッ!〜
この事実?に気付くや、こうした「例外扱い」をもっけの幸いとして
今度はその「抜け道」に取り組む動きも出てきます。

武士が持つ「大刀」の刃渡りが凡そ二尺三寸(約70cm)に対し、
庶民が持てる「脇差」はそれより短い刃渡り二尺(約60cm)以下と
決められていたようですから、
〜だったら、それより短かければ文句あるめぇ!〜

そこで旅人(たびにん)・侠客・渡世人・無宿人などと呼ばれた者
たちは、ギリギリの長さ一尺九寸(約57cm)のいわゆる「長脇差」
(ながどす)を差すようになったわけです。


荒木又右衛門51 荒木又右衛門52












  五本差し?← 荒木又右衛門 →二本差し?

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長さの規定からすれば、確かに胸を張ってこう言えます。
〜これは「刀」ではなく、間違いなく「脇差」なんですッ!〜
しかしそれでは、見た目にも渡世人と武士の区別がつかなくなる
ではないか?

こんな心配も出てきますが、いいえ、そんなことはありません。
それが「一本刀(差し)」「二本差し」という目に見える違いです。
「脇差」の建前はあくまでも「旅行者の護身用」ですから、渡世人
などに許されるのは、結局のところ「一本刀(差し)」だけです。 

ところが、武士の場合は、改正「武家諸法度」によって「大刀
(だいとう)」と「小刀(しょうとう)」の二本の刀を、正式な差料と定めて
いましたから、つまりは「二本差し」でなければなりません。

ということで、「一本刀」「二本差し」の区別ができましたが、
では、それ以上の「三本差し」「四本差し」などはなかったのか? 
いいえ、探してみればちゃんとあるものですねえ。

「日本三大仇討ち」のひとつ「伊賀越えの仇討ち」別名「鍵屋
の辻の決闘」
(1634年)で有名な荒木又右衛門(1599-1638年)
その人です。
※あとは「曾我兄弟の仇討ち」(1193年)と「赤穂浪士の討入り」(1702年)

上左の画像からも分かる通り、(たぶんこの決闘の際だけでしょうが)
又右衛門はおデコに複数の「手裏剣」を留めています。
そして、その「手裏剣」なるもの説明は、
〜小形の刀剣・針様などの形状を持つ武器の一種〜
それだったら、「○本差し」の員数に加えてもいいような気が
するのです。

ところが、横からこんな指摘が入ることも考えねばなりません。
〜上右の画像を見てみれ、1845年発行の本に描かれている
  又右衛門は、おデコに手裏剣なんか差していないゾ・・・
  早い話が、この 「おデコ留め」は20世紀になって映画・ドラマ
  で取り上げられるようになってから始めたに過ぎないッ!〜


う〜む、そういうことなら、「荒木又右衛門」「二本差し」
アレンジ?して、「おデコ留め・五本差し」をしていたゾ!〜
などと
言い張らない方が無難なのかもしれませんね。





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