ヤジ馬の日本史

アクセスカウンタ

zoom RSS 日本史の「女性」18 アナタのお名前なんてぇの?

<<   作成日時 : 2015/10/30 00:01   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

皇族以外、つまり人臣の立場にあって初めて「摂政」の座に
就いた藤原良房(804-872年)の娘に「明子(829-900年)という
名が見えます。 のちに文徳天皇の女御となり、
染殿后(そめどののきさき)」と呼ばれた女性で、大変な美貌の
持ち主だったと伝えられています。

高い身分にあった、この「明子」は、運よく「文字」として自分の
名前を後世に伝えることができましたが、この時代、それ以外の
多くの女性は本名を伝えることができませんでした。

たとえば「源氏物語」の作者である平安の文豪?紫式部※1
(生没年不詳)
にしても、そしてまた後世そのライバル?と喧伝
された「枕草子」の作者・清少納言※2(966頃-1025年頃)にしても
超有名な女性でありながら、本名はハッキリしていません。
※1 本名を「藤原香子/かおりこ」とする説もある。
※2 本名を「清原諾子/  なぎこ」とする説もある。


しかも、この「明子」のように運よく文字として残されていたと
しても、一体その「字面」をどう読んだらいいのか、現代に
なっては、これがよく「分からない」ということのようです。

「名前=本人そのもの」という意識もあって、滅多なことで本名で
呼んだり、あるいは本名を読み上げるようなことはしなかったと
いう、この時代の文化の影響もあったのでしょう。
ましてや、そこに「ふりがな」が配されることもありません。

こうした背景の末に、今日「読み方不明」になってしまったという
流れですから、女性の「名前」についてはこんな状況がある
ことになります。 いったい、〜アナタのお名前なんてぇの?〜

〜むゝゝ、この不便・不都合をなんとかしなくっちゃ!〜
ですから、研究者・関係者の間からこうした声が出てきたとして
も、それほど不思議なことではありません。
 
しかし「正解」を見い出せないということでは、さすがに面子に
かかわりますから、明治以降は国文学界を中心に、例えば
「彰子」なら「しょうし」、「定子」なら「ていし」という風に便宜的に
「音読み」にするという慣習?を定着させました。


紫式部51清少納言51    









    紫式部「源氏物語」        清少納言「枕草子」

  応援クリックは→ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ  ↓コメント欄はいちばん下↓

ただ、この方法については全員が賛成というわけでもなく、
たとえば、作家の故・丸谷才一(1925-2012年)を初めとして、
〜この時代の女性の名前を「しょうし」とか「ていし」のように
  「音読み」にしていることは、とってもヘンだッ!〜

と批判的な発言をし続けた人も少なくなかったようです。

なに、名前が分からない?・・・してみると、女性とは昔の昔から
まさしく「謎めいた存在」だったと言えるのかもしれません。
それはともかく、この慣習?に従うなら、「明子」は、普通に
「あきこ」ではなく、まずは「めいし」ということに落ち着くところ
ですが、実は本当の読み方が分かる稀有な?女性の一人と
されているのです。

では、どうしてその「読み方」が分かるのか?・・・
実は、「古今和歌集」の和歌の前段で、父・良房が「明子」の名を
なんと「ひらがな」で書いていたからです。 
まあ、今なら「ふりがな」?を打ったような感じでしょうが、では
この「明子」をどう読んでいたのか?

そこにはなんと、こうあったそうです・・・「あきらけいこ」。
う〜ん、ほとんど宝塚・タカラジェンヌもどきの読み方です。

こうした読み方は他にもあって、たとえば、日本一の美男子?
在原業平とのスキャンダルもあった「藤原高子(842-910年)も、
そうした女性の一人で、これも素直に「たかこ」ではなく、現代
感覚からすれば幾分フェイント気味の「たかいこ」なんですねぇ。

さて、ここから先は「お遊び」であることをお断りしておきますが、
そうすると、紫式部清少納言の本名?だって結構特異な
読み方がされていたのかもしれません。

そこで推理です。
明子」を「あきらけいこ」と読ませたというのなら、紫式部こと
「藤原香子」?は、単に「かおりこ」ではなく「ほのかおりこ」だった
かも知れん・・・これなら立派にタカラジュエンヌ風だからです。

同様に清少納言「清原諾子」?も、素直に「なぎこ」とは読まずに
もう一ひねりを加えた「うなぎこ」だったかも知れません。
ただしこの推理?の弱点は、タカラジェンヌ風からいささか遠ざ
かった印象になることで、そこが弱いと言えば弱いのですが。


トニー谷歌合戦01 
 公開TV番組「(ニッケ)アベック歌合戦」(1962-
 1968年)で司会者・トニー谷が使った言葉が
 本タイトルの〜アナタのお名前なんてぇの?〜

 ちなみに、これも人気を呼んだフレーズでした。
 〜レディース・アンド・ジェントルメン、
   アンドおとっつぁん、おっかさん!〜






  応援クリックは→ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ  ↓コメント欄はいちばん下↓

          



−−−これまでの 「女性」 シリーズ−−−−−−−−−−−−−−−−
290 日本史の「女性」17 ♪どこか似ている可愛い女よ 似た名の美女二人
253 日本史の「女性」16 救出50年の鎮魂半生 もはや逃れられない呪縛
226 日本史の「女性」15 兼任皇后?の神出鬼没 鮮やかな復活劇の事情
203 日本史の「女性」14 ゴースト絵師?失踪す 親父絵師と二人三脚?
190 日本史の「女性」13 正室は知っていた! 公然の秘密は秘密じゃない!
168 日本史の「女性」12 消された?正室・濃姫 何もかもが不明とは?
159 日本史の「女性」11 忘れた頃の”女性天皇” 僅か七歳で即位とは?
135 日本史の「女性」10 何が正室に起こったか? 特別葬儀の真相?
110 日本史の「女性」09 未開人への好奇心 女を王とするトンデモ野蛮人?
102 日本史の「女性」08 信玄の血は残った 70歳と17歳、異色のカップル!
090 日本史の「女性」07 カカア殿下は先祖がえり? 知られざる女性パワー!
084 日本史の「女性」06 幼な姫のトラウマ 六歳で婚約、幸薄き短命人生!
074 日本史の「女性」05 宮廷の不都合な真実 どこから見たら”雅”なのだ!
064 日本史の「女性」04 歌舞伎女優の落胆 見過ごされたワンチャンス!
054 日本史の「女性」03 呪詛と空前自害 将軍を取り巻く気性激しき女性達!
047 日本史の「女性」02 お江の将軍構想 お江VS家康、嫁と舅の丁々発止!
043 日本史の「女性」01 禅尼の動機 執拗な助命嘆願、その真意はどこに?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ヤジ馬の日本史〜超駄級・200記事一覧〜 前編「あ→と」巻 七転び八起き!
ヤジ馬の日本史〜超駄級・200記事一覧〜 後編「な→ん」巻 あゝ七転八倒!
ヤジ馬の日本史〜超駄級・300記事一覧〜 202−209編 堂々肩すか史!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
相互リンクのご連絡 お世話になります。貴サイト拝見しまして非常に良いコンテンツを配信されており勝手ながらリンク集に追加させていただきました。(以下URLのヘッダはスパム対策で外していますが、こちらです) konkatsuhack.website/ 相互リンク、ぜひご検討いただければ幸いです。管理人
管理人
2015/11/01 09:10
>konkatsuhack.website/ 様

相互リンクのお誘いありがとうございました。
ご案内頂いたURLでは相互リンクが確認でき
ませんでした。 
確認できましたら、改めて検討させて頂きます
ので、よろしくご理解をお願いいたします。
住兵衛
URL
2015/11/03 17:08

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
日本史の「女性」18 アナタのお名前なんてぇの? ヤジ馬の日本史/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる