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zoom RSS 日本史の「逆転」09 虚像は実像を駆逐する

<<   作成日時 : 2014/04/10 00:01   >>

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〜悪貨は良貨を駆逐する〜 経済学にはこんな言葉がある
そうで、それをちゃっかりパクったのが今回のタイトル・・・
ハナから手抜きでえろうスンマセン。

さて、ここでいう「虚像」とは、歴史上の人物・事件などを扱った
いわゆる「フィクション」に基づくイメージを指しています。
しかし、これが巧みに創られていると、往々にしてこちらの方を
「実像(史実) だと受け止めてしまうこともあるようです。

つまり、これが 〜虚像は実像を駆逐する〜 という意味で、
例を挙げるなら「忠臣蔵」もそうしたひとつでしょう。
「元禄赤穂事件」(1701-1703年)をモデル?にしているものの、
そこで展開されている物語の多くはフィクションです。

ところがこの 虚像? のあり方がよほど日本人の感性に
フィットしているのか、多くの人に「正義 =浅野内匠頭&赤穂義士
/悪者 =吉良上野介&将軍・綱吉 」、こんな「刷り込み」?を与えて
いるようですが、「史実」の方はこれほど単純なものでは
なかったはずです。

似たことはこれより少し前の時代にもあって、現代人が抱く
「豊臣秀吉」(1537-1598年)のイメージには少なからず小瀬甫庵
(1564-1640年) による「太閤記」の色が混じっています。

甫庵版にはなにかと「提灯記事」的?要素も混ざっているよう
ですから、露骨に言うなら、盛り沢山の脚色・演出・ウソで創作?
された「秀吉像」ということです。

つまり、こうした物語が面白ければ面白いほど、その 虚像
(イメージ)
の方が 実像(史実) より強くなる ”逆転現象”
引き起こすことになります。


画像 画像












 吉川英治 「宮本武蔵」      司馬遼太郎 「竜馬がゆく」

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では、この法則?は情報の少なかった「昔」だけのことかといえば
そうでもなく、実は現代でも再々繰り返されています。

たとえば、剣豪?宮本武蔵(1584-1645)もその一人で、現代人が
単なる「剣豪」というより「求道者」としてのイメージを抱くのは、
知らず知らずの内に吉川英治(1892-1962年)の小説「宮本武蔵」
に影響されているからでしょう。
なにせ、映画・ドラマで繰り返し接しているのですからね。

さらに探すなら、幕末の志士「坂本龍馬」(1836-1867年)もそうした
一人なのかもしれません。
「龍馬」が圧倒的な知名度・人気を得たのは、司馬遼太郎
(1923-1996年)の小説「竜馬がゆく」が登場して以後のことのよう
ですから、これもあり得ることです。

司馬氏としては、本名の「龍馬」をあえて「竜馬」とすることで、
これがフィクションであることを強調していたようですが、それでも
「ここが史実とは違うナ」とか「この点に誤解があるゾ」などの声が
多く寄せられたそうです。

ということは、気が付いていないだけのことで、シビアであるべき
マスコミの世界でも、この 〜虚像は実像を駆逐する〜 もどきの
現象が起こっていても不思議ではありません。

「アメリカ現代史」を扱った先般のTV番組では、それまでの
認識とはまったく異なる「アメリカ像」を突きつけられました。
 ※「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」
       ↑アメリカの映画監督/「プラト−ン」「JFK」「ニクソン」など


「アメリカは世界の警察官」という従来の喧伝は虚像?で、むしろ
「アメリカは世界の愚連隊」に近い姿が実像?ではないか?・・・
こんな印象を受けたものです。 
ここでも 〜虚像は実像を駆逐〜 していたのかもしれません。

実際ワタシ自身の場合もその通りで、「野暮天」という端迷惑な
評価は捏造?された虚像に過ぎず、「ダンディ」こそが正真正銘の
実像なんですね・・・実は。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私見ですが歴史は勝った者(支持を得た者)が自分たちに都合よく後世に伝えている面があるように思います。
明治維新も見方を変えれば軍事クーデター。
伊藤博文もイギリス密航に公使館放火と今風に言えばテロリストまがいと思われるような過去も。
ちょっとひねくれすぎた見方でしょうか
でもそういう面を知るのもまた歴史の面白さ。

ミッドウェイ海戦を日本側から見た本、米側から見た本の2冊を時系列を合わせて同時読みした時はめちゃくちゃ面白かったです。。。
明日は晴れるかな
2014/04/11 20:53
(ちょっとひねくれすぎた見方でしょうか)
ひねくれどころか、まったくの同感です。
「勝てば官軍」「死人に口なし」ですから、
歴史はどうしたって「勝者の主張」という
性格を持っていると思います。

(2冊を時系列を合わせて同時読み)
ぜひその「めちゃくちゃ面白かった」
ところをお聞かせください。
楽しみにしています。
住兵衛
URL
2014/04/12 17:42

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