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zoom RSS 日本史の「アレンジ」01 発明より改良が好き

<<   作成日時 : 2012/12/15 09:30   >>

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日本史を眺めていると、外国から取り入れた文化を
「日本人仕様」にアレンジ(改良)?して利用してきたことに
気がつきます。
このことは、歴史的に見て日本人は昔から発明よりその改良
作業の方が好きな民族で、その上結構器用な腕前を持っていた、
ということを示しているのかもしれません。

たとえば、「漢字」「律令制度」「仏教」「儒教」も、その範囲に
含めていいと思いますが、その内容について多少なりとも不自由
や不便を感じるとかなり大胆に「アレンジ」を行っています。

いちばん分かりやすい例が「漢字」で、日頃から積極的に使うには
かなり不便だったようで、そのために「平仮名(ひらがな)」や
「片仮名(カタカナ)」を発明?します。
しかし、やはり、この作業は純粋な発明というよりは、元々あった
漢字を自分達が使いやすいように加工・改良したものと見るべき
でしょう。 つまり「アレンジ」です。

順に見ていきますと、「律令制度」もなんと「目玉」であるはずの
「科挙(官僚採用試験)」を省略して活用しているのですから、
実に大胆に「日本人仕様」にアレンジしていたと言えそうです。
おそらくその理由は、平等な競争を建前とした「科挙」は
能力競争よりは血統を重視する我ら日本人にはフィットしない、
と判断したためのことでしょう。

またその背景には、どこかに「我々は日本人であって、決して
中国人の亜流ではないゾ」
という自尊心みたいなものがあって、
「そのまんまのマネ」を潔しとしない気分もあったと思われます。

さて、当時の先端科学である「仏教」も例外ではなく、誤解を
恐れずに言えば、「開祖・お釈迦さん」の目指したものとは
「似ても似つかない」ほどの、ほとんど和製仏教と呼びたくなる
ほどの過激な「アレンジ」を加えています。

しかしながら、それをいい加減に行ったのかといえば、決して
そうではなく、考え方の異なる各宗派にも、それなりにきちんと
した理論の上に成り立っているところが律義といえば律義で
スゴイところなのですが。!

 出展:wikipedia 儒教
画像 この日本人の伝統的?な流れは
 「儒教」でもうかがえます。
 ここではなんと、その中心となって
 いる「革命理論(易姓革命)」を
 故意に無視しています。

 これは、この「易姓革命」の考え
 方が、日本人の持つ「万世一系」
 という思想とは根本から
 相容れないのですから
 無理もないことなのでしょう。

 その代わり、と言ってはなん
 ですが「士農工商」については、
 割合忠実に守ろうとした姿勢も
 うかがえます。
ところがです。
実はこれにもちゃっかりアレンジが施してあって、この「士」に
ついては、本場・中国とはまったく違う解釈になっています。
要するに、本場型「士農工商」とは別に「日本人仕様」の
「士農工商」に加工・改良して利用していたことになります。

ここが日本人のユニークなところかも知れませんが、この
「儒教」の「士農工商」はうまく加工・改良を加えたのに、それから
発展?した「貴穀賤金(きこくせんきん)」という考え方には
さすがの日本人も巧いアレンジを見つけられなかったものか、
かなり重症の消化不良?をおこして、江戸期の長い期間をこれに
苦しめられることになりました。

このことからも、やっぱり「アレンジ」を加えるのであれば、
思う存分に「遠慮ナシ」でやることが必要、ということが歴史の
教訓として言えそうです。

そう、ちょうど現在の中国が「ディズニー・キャラクター」をそのまま
パクリながら、それを指摘されると、「ええッ!これのいったい
どこが似ていますか?」
とうそぶくくらいのド太い神経を、この
江戸期の日本人も持つべきだったのかもしれません。

現代で言うなら、あの「西洋お好み焼き=ピザ」も伝統通りの
アレンジなのかもしれません。
なんでも聞くところによれば、普段食べている日本の「ピザ」は
本場の「それ」とはかなり違ったシロモノだとか、第一その呼び方
も「ピッツア」の方が近いとか・・・というお話を聞いた記憶が
あるようなないような。

ここで急にトーンダウンしてしまったのは、体調のせいではなく、
私には「本場・イタリアでピッツアを食べた経験がない」という
非常に分かりやすい事実に由来しているだけのことですから、
同情する気持ちがあるなら、どうぞ一度本場の「ピッツア」とやらを
おごってくださいナ!




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして、アマゾンでベストセラーになっている真説ニッポン伝説と日本人と言う本を読んだのですが1度読まれてみるのはいかがでしょうか?
漢字について目からウロコの事実が書かれていて興味深かったですよ。
著者は藤本 玄と言う人です。
佐藤真貴子
2013/03/01 20:32
コメントと貴重なお知らせをありがとうございます。
その本のことはまったく知りませんでした。
さっそくアマゾンで調べてみます。
今後とも「ヤジ馬の日本史」をご愛顧のほどよろしくお願いします。
住兵衛
2013/03/01 21:52

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