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zoom RSS 日本史の「冗談?」04 平安お買い物ツアー

<<   作成日時 : 2012/07/05 08:35   >>

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最澄さんと空海さん。 そう聞いただけで「ワッ、辛気臭い話!」と
敬遠される向きもありますので、ここではこの二人に関する
「冗談系」?のお話を取り上げます。
意外かも知れませんが、お話はノンフィクションです。

さて、何につけ、それなりの「イメージ」というものが付きまとう
もので、時にはそのことによって事実を見誤ることだってあり
得ます。
たとえば、平安時代に唐に渡った二人の留学僧、最澄さんと
空海さんについてもその傾向なきにしもあらず。

このお二人に対する、日本人の平均的なイメージは、まあ
学究肌・頭脳明晰・謹厳実直といったところではないでしょうか。

多分間違ってはいないと思いますが、だからと言ってお二人の
唐での留学生活が勉学・研究に明け暮れていたと考えるなら、
こちらの方は間違いなのかも知れません。

皆さんは既にご存知だったかも知れませんが、このお二人の
「留学期間」が意外に短かったことを、ワタシは知らなんだゾ。
道中のトラブルや行事などを除けば、最澄さんで実質10ケ月
程度、空海さんでも実質12ケ月程度。

さて、この短い期間内で伝えられるような「実績」、すなわち
天台宗・禅宗・密教など広範囲に渡るすべてをマスターできた
ものかどうか? まあ普通に考えれば、いかに天才的頭脳を
持っていたとしても、これだけのボリュームはちょいとばかり
苦しかったのでは?

状況証拠があります。 それは最澄さんには「密教」関連だけは
「もう少し勉強が必要だ」との自覚があったものか、帰国後に
その分野に強い空海さんに向けて「参考文献」の拝借をお願い
していることです。
もちろん、空海さんの方もそれには協力を惜しみませんでした。

これだけを聞くと、ヘェ〜、この二ヶ月の違いがお二人の「密教」
マスター度に差をつけたのか・・・と思ってしまいますが、どうも
それだけではなかったようで、実は、この当時の「唐留学」には
勉学・研究の他にも大きな「使命」がありました。
では、いったい、それは、なに?
 遣唐使船(復元) 出展:wikipedia
画像 もちろん、勉学・研究が軽視され
 いたとは思えませんが、さらに
 重視されたのが「お買い物」で
 でした。 ただし、「お買い物」と
 聞いてバーゲンや物産展を連想
 するなら、少しばかり最澄さん・
 空海さんに失礼でしょう。

その主だったモノは薬・仏具・文房具などで、留学「僧」ですから
当然その中には膨大な数の「経典」類も含まれています。

多分それは、バブル時代の日本人がそうだったように「買い漁る」
ようなやり方だったと想像されます。
なんでそんなことが言えるのか?
実は、当時留学僧にはハンパでない「資金カンパ」(現在の感覚
だと数千万円・数億円?)が集まったからです。

意地悪く見れば、カンパをした人は留学僧の勉学そのものより、
「お買い物」品を無事運搬してくれることの方に、より大きな期待を
寄せていた?のかもしれません。
多分、それらは相当な「価値」を評価され、一種のステータス・
シンボルとしても珍重されたのでしょう。

そうなると、留学期間が短いだけに留学僧自身にはこんな考え方
にもなってきます。
本当の留学勉強は帰国後にやればいいヤ?・・・今はなにより、
スポンサーの「お買い物」が優先!

だから、最澄さんも「使命?」を無事完了させて帰国した後に
なって俄然張り切り出した、のでは?
このように考えると、先ほどの最澄さんと空海さんのやり取りも
不自然ではなくなります。

自分の「お買い物リスト」にはなかった経典が、空海さんの
「リスト」には含まれていたことをひょっこり思い出した最澄さんが
「スマンけど、ちょっと見せてよ!」と空海さんにお願いした、という
構図です。

事実このスタイルでの最澄さんと空海さんの交流はしばらく続いた
ようですが、ただ、間の悪いことにそのテーマが「密教」だった
ために、この後にギクシャクが生じることになります。

つまり、とにかく文献を参考にして本格的に習得しようとする最澄
さんの姿勢に対して、空海さんは「密教とは文献だけでマスター
できるものではありゃあしませんヨ!」
そう、「密教」って、どうもそういうモノらしいのですが、でも、この
一言がお二人のギクシャクの発端に?

それはともかく、留学僧にとってはソツなくキッチリ「お買い物」
するすることが大変に重要な役目だった、ということは決して
「冗談系」のお話ではなかったワケです。
「平均的イメージ」として最初に挙げた、学究肌・頭脳明晰・謹厳
実直とは、ひと味違う「留学僧」像をご堪能いただけたでしょうか。

さて、ここまで聞いてスポンサー付きの「お買い物ツアー」に魅力
を感じてしまった方には、あえて警鐘を鳴らしておきますが、
世の中そんなに甘いものじゃありませんゼ。

この最澄さん空海さん渡航の折に、どうにかこうにか中国へ辿り
ついた船は全4船の内2船だけで、しかも空海さんが乗った船
なんぞは「漂着」でしたゾ。
こうなると、どうしたってお買い物の「楽しさ」より、「心配」の方が
先に立つでしょうに! いいえ、「船酔いの心配」ではありません!


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
富士見市の保さんへ。ワインありがとう。
本日のお話にあったのは、関ヶ原東軍・小里光明/旗本→断絶・小里光親のこと?
http://www.geocities.jp/tonosengoku/indexfile/human/human.html「戦国東濃の城主たち」
住兵衛
URL
2012/07/08 16:11

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