日本史の「謎解き」31 鎌倉大仏に謎なぞないゾ 新型コロナの外出自粛でできた時間でネット徘徊をしていたら、ひょっこり こんな文言にぶつかりました。 一般的には「鎌倉大仏」とか「長谷の大仏」の呼び方で知られる大仏像に ついての説明文です。 ~鎌倉大仏および、大仏が鎮座する寺・高徳院の双方とも、その建造理由、 開山(初代住職)、開基(建造主)などについては、はっきりした史料が… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月15日 続きを読むread more
日本史の「例外」04 天才武将暗黙のお約束 天才武将、天才軍人、あるいはそれに似たイメージで語られる人物は 日本史の中にも少ならからず登場しています。 具体的な名を挙げるなら、平安時代末期の源義経(1159-1189年)もその一人 でしょう。 殊に平家相手の「一の谷の戦い」(1184年)、「屋島の戦い」(1185年)、 さらには、その平家を滅亡に追い込んだ「壇ノ浦の… トラックバック:0 コメント:0 2020年07月05日 続きを読むread more
日本史の「ライバル」04 神々の悠久なるリベンジ 列島民僕にとってはまったく目新しい宗教と言っていい「仏教」が、 百済王からこの地に伝えられた(公伝)のは548年のこととされています。 これが正しければ、我が国においては第29代・欽明天皇(509?-571年)の 時代ということになりますが、もっともその時期については他にも 538年説、552年説など諸説あって、実際のところはイ… トラックバック:0 コメント:0 2019年11月05日 続きを読むread more
日本史の「ライバル」03 源氏と平家は好対照物語 平安時代の終わり頃、平氏棟梁であった平清盛(1118-1181年)が、 武士階層出身の初の太政大臣に任じられるや、その直後に、今度は源氏の 貴種にあった源頼朝(1147-1199年)が幕府を開くことで武家政権を確立 させることに成功しています。 そして、武士の二大勢力であるこの源氏と平氏が覇権を争った、概ね 11世紀末から… トラックバック:0 コメント:0 2019年09月15日 続きを読むread more
日本史の「タブー」11 怨霊封じ渾身プロジェクト ~「藤原」姓は天智天皇から亡くなるその前日の中臣鎌足に贈られた~ 通説ではそうされているものの、前後の経緯からしても、おそらくは鎌足に ではなく、その息子である不比等(659-720年)に下賜されたものでしょう。 不比等自身に、現在の権勢は姓を下賜された父親・鎌足による「親の七光り」 によるものとする態度を貫くことで、この頃の突… トラックバック:1 コメント:0 2019年06月25日 続きを読むread more
日本史の「例外」01 歴代以外にも覆面天皇が 寿命がいつかは尽きてしまうのは「生物」の宿命で、その点は人間も その通りなら、神の子孫とされる「天皇」も例外ではありません。 その天皇が至高の存在であることを強調する意味もあるのでしょうか、 「崩御(死去)」されると、それまで使っていた名とは別に生前の事績を 勘案した名「諡名」(諡号)が奉られます。 ごく普通に使っている「○○… トラックバック:4 コメント:0 2019年05月05日 続きを読むread more
日本史の「信仰」14 民族癖が選んだ?維新三傑 たまたまのこと、目の中に「維新の三傑」という言葉が入ってきたので、 ことのついでに少し読み進めてみると、そこには以下の三人の名が 挙げられていました。 ○木戸 孝允(1833-1877年) 長州藩士/ 病死・享年45歳 ○西郷 隆盛(1828-1877年) 薩摩藩士/ 自刃・享年51歳 ○大久保利通(1830-1878… トラックバック:0 コメント:0 2019年01月10日 続きを読むread more
日本史の「謎解き」28 民族DNAは競争を嫌う? 戦国の世の最終勝者となり、その後に江戸幕府を創立した徳川家康 (1543-1616年)は、幕府の公式学問として「朱子学」を採用しました。 もともとは「孔子」(前552-前479年)が始めた「儒教」を、千数百年も後に なって南宋の「朱熹」(1130-1200年)が再構築したものが、この「朱子学」で あり、これはまた「新儒教」ともい… トラックバック:0 コメント:0 2018年05月20日 続きを読むread more
ヤジ馬の日本史~超駄級・500記事一覧~ №401-499編/満腹にぎりめ史! これまで書き連ねた記事が通算500本に到達しましたので、 今回その節目として改めて直近100編(№400~499)を 整理してみました。 全編粒揃いの「超駄級」であることから、全国津々浦々の ヒマ人様からは、「時間潰し」の最適ツールとして、割合に 控えめなご好評?も頂いております。 管理人:住兵衛 500 ヤジ馬の日本… トラックバック:2 コメント:0 2018年05月15日 続きを読むread more
日本史の「信仰」09 恐怖が生んだ身分詐称? 平安京を開いたことでも有名な第50代・桓武天皇(737-806年)の同母弟に、 一回りほど齢の違う「早良親王」(さわら/750-785年)という方がいました。 共に第49代・光仁天皇(709-782年)の息子です。 天皇家の慣習に詳しくない方もおられましょうから、念のためですが、 年下が「弟」・・・この辺の扱いは天皇家であろう… トラックバック:1 コメント:0 2017年12月05日 続きを読むread more
日本史の「信仰」08 時代は殉死を御法度に 病死にせよ自然死にせよ、主君が亡くなった場合に家臣・従者や近親者が その死を悼んで「追い腹を切る」、いわゆる「殉死」は、戦たけなわの 「戦国時代」にはあまり流行らなかったそうです。 この時代に戦さ以外の理由で死んでしまったのでは、その分だけ戦力を低下 させてしまうわけですから、考えてみれば当然なのかもしれません。 ところが… トラックバック:1 コメント:0 2017年08月10日 続きを読むread more
日本史の「信仰」07 夫婦天皇の合葬は何のため? 夫に当たる第40代「天武天皇」(生年不明-686年)とその妻だった第41代 「持統天皇」(645-703年/女帝)、このこの「御夫婦天皇」が眠る「陵」 (桧隈大内陵/奈良県)は、「合葬陵」?の形式になっているとのことです。 ※天皇の諡号はいずれも崩御後に付けられたものですが、便宜上 ここでは 諡号を優先した表記にしています… トラックバック:1 コメント:0 2017年06月30日 続きを読むread more
日本史の「謎解き」25 怨霊と幽霊の線引き? 一般家庭にまだクーラーがなかった昔のこと、クソ暑い夏を 迎えると、映画やTVなどでよく「怪談」を取り上げたものです。 「怖~いお話でゾゾゾ感を味わって涼しさを堪能してください」 こんな意味合いをもった日本の夏の風物詩?でした。 中でも特によく登場したのが、「お岩サン」を主人公にした いわゆる「四谷怪談」です。 ~貞女・お… トラックバック:0 コメント:0 2016年05月20日 続きを読むread more
日本史の「陰謀」15 松下村塾の”勝てば官軍” 長州藩士・吉田松陰(1830-1859年)が叔父から引き継いだ私塾 「松下村塾」は、実質二年足らずという短い活動期間だったにも 拘わらず、幕末期・明治期に大きな活躍をみせることになる数多 の人材を育てました。 その中でも殊に優秀だった人物として、下の四人がよく取り上げ られています。 高杉晋作(1839-1867年/享年… トラックバック:1 コメント:0 2015年10月25日 続きを読むread more
日本史の「世界標準」17 ”死んだら神様よ”の文化 沖縄民謡「安里屋ユンタ」の歌詞の一節にある、 “マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ”※の部分は、日本語の “死んだら神様よ”という言葉に似た響きがあります。 そして、多くの日本人もまたこの“死んだら神様よ”という言葉 自体に特段の違和感を覚える様子もありません。 ※「ああ、なんと可愛い、いとしい娘であることよ」ほどの意味らし… トラックバック:0 コメント:0 2015年08月25日 続きを読むread more
日本史の「怪人」11 即身夜叉?晩年の壮絶! 生身のままで仏に成ることを「即身成仏」と言うなら、逆に 「即身夜叉」?という言葉があってもいいのでは? ちなみに、ここでは「メッチャ怖い面貌」を「夜叉」と表現して いますが、例えば20世紀アメリカの大富豪ハワード・ヒューズ (1905-1976年)の晩年の姿なぞは、まさにそのイメージに重なる 印象です。 ヒューズは精神面… トラックバック:0 コメント:0 2015年07月20日 続きを読むread more
日本史の「事始め」04 将門の”本邦初”三冠王 初めての武家政権である鎌倉幕府が誕生する250年も前の こと、すでに武士勢力は台頭し始めていました。 その草分け的存在とされているのが平将門(生年不肖-940年) ですが、この方、少なからず「日本初」のタイトル?を保持して いるのです。 では、いったいどんな「日本初」タイトルを? まずその第一は、「日本刀」の発明者?と言わ… トラックバック:0 コメント:2 2015年07月10日 続きを読むread more
日本史の「発明発見」09 不憫な奴は死なせない なに、「死んでも生きている」って?・・・ 別にフランケンシュタインやゾンビのお話ではありません。 実は、「その時死んだ」ことが歴史の定説になっているにも かかわらず、「いや、奴サンは実は死んではいなかったのだ」と 伝承される人物が、日本史には少なからず登場している事実を 言っているのです。 分りやすい例を挙げるなら、たと… トラックバック:0 コメント:0 2015年05月01日 続きを読むread more
~超駄級・200記事一覧~ 後偏「な→ん」巻 粒揃いの「超ド級」、いや「超駄級」との定評を戴いている 「ヤジ馬の日本史」 全記事を、今回 「あ→と」巻&「な→ん」巻 に まとめ、「おヒマ潰しツール」としてリサイクルしましたので、 どうぞお気軽にご活用ください。 後編「な→ん」巻/管理人:住兵衛 な-- 「謎解き」 シリーズ ------------------… トラックバック:6 コメント:0 2014年03月15日 続きを読むread more
日本史の「デジャヴ」04 大仏様エレジー編 日本を代表する大仏様といえば、まず思い浮かぶのは 奈良と鎌倉のそれでしょう。 奈良の大仏様は「平城京」の時代で「屋根有り」、 他方、鎌倉の大仏様は「鎌倉」の時代で「屋根無し」。 このように、このお二方?には、時代とか形式などに相違点も 見られますが、意外なことにどちらの大仏様も「薄幸の履歴書」 を携えているという点では共… トラックバック:1 コメント:0 2013年07月15日 続きを読むread more
ヤジ馬の日本史 ~超駄級・100記事一覧編~ 100本全記事が粒揃いの「超ド級」、いや「超駄級」であることは 自他共に認めるところで、どなたにご覧いただいてもこの点だけ はご納得いただけるものと自負しています。 時間を持て余し気味の 皆さんの「おヒマ潰し」と してお役に立てるよう、 今回これを「一覧編」と して整理」してみました のでごゆっくりど… トラックバック:10 コメント:1 2012年10月20日 続きを読むread more
日本史の「お国自慢」03 日本史オールスター ~日本の歴史は怨霊の歴史である~ こんな言葉を初めて聞く人の中には「奇を衒(てら)った」との 印象、あるいは「オカルトの世界」のイメージを抱く向きも あるかもしれませんが、決してそうではなく、実は・・・ 実は、「逆説の日本史」の著者:井沢元彦氏の言葉です。 氏は色紙には決まってこの言葉を選ばれるようで、現に ワタシもその… トラックバック:0 コメント:2 2012年10月15日 続きを読むread more
日本史の「謎解き」04三種神器と象徴 天孫降臨の際に天照大神から授けられたとされる鏡・玉・剣の 三ツの宝物「三種の神器」については分かっていないことも多い ようですが、これもそのひとつでしょう。 ~それぞれはいったい何を「象徴」しているのか?~ 写真出展:wikipedia三種の神器 まず「三種の神器」を整理しておきましょう。 ※それぞれにはいくつかの… トラックバック:2 コメント:2 2012年03月25日 続きを読むread more
日本史の「謎解き」03鏡じかけの舞台 運の悪いことに、まったく知識のないワタシが、たまたま「能楽」の 話にぶつかってしまいました。 折角ですから、アナタへのご迷惑 などは省みず、さっそく「受け売り」を実行します。 長い人生、良い日ばかりとは限らないものです。 出展:wikipedia能楽 まず、「能楽」にはこんな特徴があります。 1・基本的には「怨霊劇… トラックバック:2 コメント:2 2012年03月20日 続きを読むread more