日本史の「ツッパリ」13 古事記と漢字廃止

日本最古の歴史書とされる「古事記」は、その成立(712年)から
数百年も経つと、ものの見事に~そして誰も読めなくなった~
いう状況に陥りました。
平安時代(794年~)以降、漢字以外にも次第にひらがなや
カタカナが普及していったのに対し、「古事記」は古式ゆかしい
全文オール漢字のスタイルで構成されていたからです。

しかし、日本民族にとっては実に幸運なことでしたが、ギリギリの
場面で、大学者・本居宣長(1730-1801年)の登場を得て、35年もの
歳月を費やしたものの、とにもかくにも「解読成功」までこぎつけ、
先人が残してくれたメッセージが「まるで意味不明」なものに
なってしまうという最悪の事態だけは免れたわけです。

こうした経緯に懲りた現代日本が、
~さあ、今から「漢字」を廃止して正式な文字を「ひらがな」だけ
  に限定しよう~
などと考えないのは、ある意味当然の成り行き
ですが、ところが、世界にはこうした「構想」に熱心に取り組んで
いる国もあるのです。

それが実はお隣の「韓国」で、1970年頃から学校教育において、
「漢字廃止・ハングル専用政策」、つまり日本で言うなら、
「ひらがな」オンリーにしてしまおうとする方針を打ち出して
います。 ※「偉大な文字」という意味

「古事記」における”危機一髪”の経緯を知る日本人からすれば、
正直なところ理解に苦しむ政策ですが、その後多少の紆余曲折
を経ながらも、その計画は着実に進んでいるようです。
※もっとも2014年には、数年後の漢字教育復活を打ち出したとか。

このまま突き進めば、おそらく数十年後には「漢字」を知らない
世代が大勢を占め、それ以前の「漢字」混じりの本や新聞記事
が、それこそ、「古事記」並みの「謎の文書」?になろうことは
容易に想像できそうなものですが、なのに、なんでまた韓国は
「漢字廃止」に挑戦しているのか?


古事記序文01 古事記宣長01













      古事記・序文         本居宣長

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おそらくその根底には、韓国自身が歴史的にも長らく信奉して
きた「儒教」があるのでしょう。
ところがこの「儒教」、少しばかりクセのある宗教?哲学?で、
時として、その主張に妙な「ツッパリ」が見え隠れするのです。

では、その「ツッパリ」と「漢字廃止・ハングル専用」政策の
関連性は? ・・・突き詰めれば、韓国はこう言いたい?
~未だに中国製の「中古品?漢字」に頼っている二流国・日本
  にひきかえ、我が国・韓国は中国文化の影響を受けていない
  「純国産文字・ハングル」を使う世界に冠たる一流国である~


韓国の文化が外国「中国」の強い影響下にあって、また長い間、
その「中国」による漢字を使い続けてきたという歴史的事実を
無視・改変したこの主張は、つまり「歴史歪曲」の上に成り立って
いることになります。 

~表音文字「ハングル」は表意文字「漢字」に比べ、その意味が
  分かりにくく、分かりやすい言葉に言い換えるために幼稚な
  表現が増え、ひいては繊細な思考を苦手とするようになる~

実際、国の内外からすでにこうした指摘がなされている現実も、
こうした「ツッパリ」?に対する警鐘と見るべきでしょう。

その上に、~誰も読めない~がために、「漢字廃止」(1970年頃)
より以前の歴史は、それこそ「有史以前」?として消滅してしまう
危険性まで抱え込んでいるわけですから、それを考えれば、
これを「暴挙」?とする見方も、あながち的外れとは言えない
印象になってきます。

国家・民族としてのプライドを持つことが尊いのは確かですが、
さりとて、もし先のような「ツッパリ」がらみの「漢字廃止」だと
したら、結局のところ~韓国における壮大かつ有害無益な実験
だった~
という結論を引き出すだけで終わってしまうのでは?

やがて韓国人が漢字を~そして誰も読めなくなった~際には
折りよく韓国版・本居宣長?が登場してくれる幸運を願うばかり
です。

しかしこうした国家挙げての、つまり明確な意志・信念に基づい
ての~そして誰も読めなくなった~のであれば、それはそれで
得心がいくのでしょうが、ワタシのように自分で書いたメモが
自分で読めないという事態は、到底それには該当しません。

メモった本人が読めないからには、ましてや他人が読める筈も
なく、しかも永久に意味不明のままですから、これこそは最低・
最悪の~そして誰も読めなくなった~か・・・ああ、滅入るッ!




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---これまでの 「ツッパリ」 シリーズ---------------
223 日本史の「ツッパリ」12 筋を通せばクビが飛ぶ 至誠は天に通じない?
183 日本史の「ツッパリ」11 切腹がなぜ名誉なの? それが武士の面目だ!
173 日本史の「ツッパリ」10 五尺の体にみなぎ気迫 大和魂か蛮勇か?
144 日本史の「ツッパリ」09 ♪地球の上に朝が来る 驚天動地の新神様!
132 日本史の「ツッパリ」08 釜かぶり今昔物語 どうせなら最期もド派手に!
126 日本史の「ツッパリ」07 天武系百年のストレス人生 薄幸と断絶の結末!
109 日本史の「ツッパリ」06 心頭滅却すれば・・・ 心の持ち方が肝要なのだ!
070 日本史の「ツッパリ」05 黄門様のあてつけ 綱吉クンこれが出処進退だ!
066 日本史の「ツッパリ」04 昭和軍閥の原点 それは“関ヶ原”から始まった!
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050 日本史の「ツッパリ」02 崇徳の憤懣遺言 その憤りは昭和も続いていた!
037 日本史の「ツッパリ」01 金銀入歯組 男だては決してラクではないゾ!
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