日本史の「パクリ」08 我が血統が治めるべき国

日本における「天皇」の正当性の拠りどころは、神話にある
「天壌無窮の神勅」(てんじょうむきゅうのしんちょく)、つまり天照
大神が孫のニニギノミコトに下した言葉にあるとされています。
その内容を口語に直せば、これくらいの感じでしょうか。

~秋になると稲穂がたくさん稔るこの豊かな国は、私の子孫が
  統治する地です。なんじ皇孫
(これニニギ、ちゃんと聞いているの
  アンタのことよ!)
、これから元気に行って統治しなさい。
  天皇の御位の栄えは永遠で窮まりないことですからね~

ともかくこうして、この日本は天照大神の代々の子孫が治める
国になったということです。

いささか唐突で自分勝手な宣言ですが、一方ではこのお話を
知る知らないに拘わらず、(世論調査では)日本人の八割以上が
現在の「天皇」(つまり天照大神の御子孫)の在り方を「まあこれで
いいんじゃないの」と受け止めて、特には否定をしていない
現実もあります。

つまり、杓子定規な理論理屈の前に、すでに信仰?というか
文化?というか、そういう形でこの国の風土にすっかり溶け
込んでしまっているということなのでしょう。

ところが、「世界史」的に見れば、このことは「摩訶不思議」な
一種の「超常現象」?として見られています。
~さして強大な武力を保持していたわけでもないのに、途中で
  滅ぼされることもなく、「万世一系」をもって、現在もなお続いて
  いる・・・なんでまた、そんな「弱者」が二千年余もの間、淘汰
  されなかったのか?・・・えええ、なんでやねん?~


権力闘争における「弱肉強食」の論理からすれば、必然的に
この疑問にぶつかり、これになんとも合理的な説明が付けられ
ないために、結果「超常現象」?という結論に落ち着くわけです。

そうなると、世界の権力者の中にはこの「経緯」を羨ましく思い、
パクろうする者も登場することになり、・・・実際そのいい例が
近年の北朝鮮で、反逆罪の死刑判決文などにも、既にそうした
意味の文言を取り込んでいます。


北朝鮮3代01 仁徳天皇52











 金日成 → 金正日 → 金正恩   民のかまどの煙をご覧になる仁徳天皇

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その判決文にある部分を簡単にまとめるなら、
~この国は未来永劫に渡り、「白頭山の血統」が治めるべき国
  だからして、それに盾突いたアンタは死刑が当然であるッ~

要するに「白頭山の血統」、つまり現在の金一族の永久世襲
堂々と宣言していることになります。 
※先々代「金日成」はこの地の抵抗運動の指導者、また先代「金正日」はここ
 で生まれたとされており、「白頭山」はいわば金一族の「聖地」という扱い。


しかし、問題はこの「天壌無窮の神勅」の「パクリ」?が、はたして
金一族の目論見通りに、つまり日本の「天皇」と同じように定着
するかどうかということです。 
結論から言えば、おそらくそうはならないのでしょう。 なぜか? 
それは半分「神話」になるのでしょうが、日本の場合、随分と
古い天皇にもこんなエピソードが残されているからです。

仁徳天皇(257?-399年?/う~ん、なんという長生きなのだ!)
ある時、高い山から四方の国を眺めてこう言いました。
仁徳 「夕方だというのに、どこを見渡してもかまどに煙が
    立っておらん・・・う~ん、民はみな貧しいのであろう」

自らも雨漏りするボロ家に住み続けながら、それから三年の間、
税と使役をすべて免除し、民の生活を潤すことに専念しました。

で、その三年後になって仁徳が詠んだ歌がこれ。 ~高き屋に
のぼりて見れば 煙り立つ 民のかまどは にぎはひにけり~

その甲斐あって民に活気が戻ったわけです。

これが「実話」かどうかは別にして、少なくともこの「お話」が登場
した頃にはすでに、天皇(統治者)とは民に対してこうした自覚・
目線を持つべき存在だとする意識があったのでしょう。 
でなければ、「免税天皇をヨイショする」・・・こんなお話が持ち
出されるはずもありませんからね。

つまり、「天壌無窮の神勅」という傲慢?で一方的な宣言を示し
ながらも、一方では「天皇とは、そもそも人々のために立てられた
もの」
とする哲学がしっかり存在していたことになります。

ところが、「白頭山の血統」?金一族にはこうした意識が決定的に
欠けており、自国民の苦しみを無視どころか、その上に胡坐を
かき続けている始末で、ここには仁徳天皇にあった「気遣い」の
かけらも見られません。
※痩せた国民に対し、超メタボ「金正恩」の体型・・・がなんとも象徴的!

こうした姿勢は、かつて「独裁者」と呼ばれた権力者と同様のもの
ですから、彼らの多くがそうであったように、いずれはこの「白頭山
の血統」?
も、いささか悲惨な終焉を迎えることになるのでしょう。 
一面可哀想なことですが、世の中そう甘くもありませんからね。

で、唐突ついでに、ここでワタシの健康体操をご紹介しておくと、
~上(天井)を向いて息を止め、力強く膝を曲げたり伸ばしたり~
名付けて「天井無呼吸の伸縮」・・・もちろん「天壌無窮の神勅」
意識した命名にしています。
真似ていただくのは一向に構いませんが、時々めまいを起こす
ことがありますので、その点だけは暮々もご注意くださいネ。




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