日本史の「発明発見」04 昭和遺産?シャレでごんす

幕末日本において“攘夷論”がフィーバーした背景には、
少なからず「神道」「儒教(朱子学)の影響があったように
感じられます。
というよりは逆に、「神道」「儒教(朱子学)を上手くブレンドした
ものが、“攘夷論(外国人は追っ払え!)“の骨格になったと
受け止めた方が手っ取り早いのかもしれません。

~これまでもこれからも、神道が(野蛮な外国人から)国を守る~
これが、時の「神道」のトップ?である孝明天皇(1831-1867年)
ご信念。 一方の朱子学による信念はこうでした。
~真の国主は(幕府ではなく)天皇である~

この二つの“信念”をよく混ぜ合わせると、~国主である天皇が
外国との関わりを非としているのだから、近寄る外国人は
追っ払うことが正しい!~
となり、まさしく幕末“尊皇攘夷”の信念
そのものになります。

でもよく考えと、純国産?でそれこそ長い歴史をもつ「神道」と、
舶来品?で比較的新しい「朱子学」が、つまり「水と油」
すんなり混ぜ合わせてしまうなんてことは、いささか奇ッ怪?な
お話ですが、しかしこれが流行?したのですから、当時の人たち
にとってはさほどに違和感のある考え方でもなかったということ
でしょう。

ですからひょっとしたら、日本人は、この「水と油」を混ぜ合わせる
技術をその昔に「発明」?し、以来日本民族の”十八番(おはこ)
として、ずっと磨き続けてきたのかもしれません。

そんな目線で改めて振り返ってみると、確かにそんな気がしない
でもない・・・というのは、この“尊皇攘夷”よりも遥か昔の、とある
事件?を思い出すからです。


  画像







 Alain Delon
 アラン・ドロン



 ~D'urban c'est l'elegance de l'homme moderne.~

  応援クリックは→ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ  ↓コメント欄はいちばん下↓

それは、それまで”神様”しかいなかったこの国に(ややこしい言い方
ですが)
、”仏様”という新しい神様?が新規参入?されようとした
時のことです。

その”仲間入り”を認めるか認めないかで意見は対立し、
遂には武力闘争にまで発展しましたが、結局のところ、
~勝者?仏様も敗者?神様もその御正体?は同じである~
という、なんとも「玉虫色」の最終結論?に落ち着きました。

これも、純国産?の長い歴史を持つ「神様」と、舶来?で比較的
新しい「仏様」の、つまり「水と油」の両者を、矛盾なくほどよく
ブレンドした形になっています。

つまり、昔から「水は水/油は油」とすっぱり割り切ることに
苦手意識があった日本人は、「混ぜ合わせる技術」をもって
それを克服してきたということなのでしょう。

その名残り?は、歴史的にはつい最近?といえる「昭和時代」
にも見ることができます。
調べてみると1971年頃のようですが、当時の「代表的美男子」
だったフランスの人気俳優アラン・ドロンが日本企業(レナウン)
テレビCMで、視聴者に向け自らのフランス語でこう語りかけて
いました。
--------------------------------
~D'urban c'est l'elegance de l'homme moderne.~
~ダーバン・セ・レレガァンス・ドゥ・ロム・モデルヌ~
 → むりやりカタカナにすれば、これくらいのものらしい? 
 → 意味は「ダーバン(商品名)は現代男性のエレガンスだ」
--------------------------------


でも、ドロン氏のこの声を多く?の日本人はこう聞き取っていた
ようです。 ~ダーバン・シャレでごんす・モディアヌ~
そう、舶来のフランス語と純国産の薩摩弁を、つまり「水と油」
無意識のうちに混ぜ合わせていたことになります。

これなぞは、時代や環境に左右されることなく、「日本民族の
名人芸」?
のDNA?が、「昭和の子孫」にもきっちり継承されて
いたことを示す好例です。

これに気づいた時、この言葉は日本民族の伝統的名人芸?
存在を証明する「歴史遺産」として再び脚光を浴びることに?・・・
う~ん、深いゾ! ~ダーバン・シャレでごんす・モディアヌ~





  応援クリックは→ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ  ↓コメント欄はいちばん下↓





---これまでの 「発明」 シリーズ-----------------
193 日本史の「発明」03 偏諱(へんき)を賜う 出費ゼロでステータスを!
174 日本史の「発明」02 万事が”もうやっこの”国 独占を認めない心情
103 日本史の「発明」01 気配りされたアリバイ工作 繊細かつ大胆に!
-------------------------------
ヤジ馬の日本史~超駄級・200記事一覧~ 前編「あ→と」巻 七転び八起き!
ヤジ馬の日本史~超駄級・200記事一覧~ 後編「な→ん」巻 あゝ七転八倒!
-------------------------------

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック