日本史の「トホホ」08 キリスト教の凡ミス?

日本に来た(1549年)最初のキリスト教宣教師ザビエルが、
その布教活動の最中にちょいと首を傾げたことがありました。
~唯一神である「デウス」を連呼したところで、その名を知らぬ
  日本人にはどうも上手く伝わらんようじゃ~


そこで、ザビエルは共に日本上陸を果たした日本人・ヤジロウに
相談を持ちかけます。
ザビ 「なあヤジロウ君よ、日本人に理解して貰うためには
    『デウス』様のことをどう説明したらいいものかのう?」


ヤジ 「まあ、私も含め日本人はそんなに頭も悪くはありません
    から、そのまんまでも大丈夫では?」
ザビ 「しかし、名前を知るだけではダメなんじゃゾ、最も肝心は
    『唯一神』という概念なのじゃ」


そこで、ヤジロウはしばしの沈思黙考・・・
~ザビエル様の相談はもっともだ・・・この日本には仰山の神様・
  仏様はおらっしゃっても、確かにそれを超える存在がない。
  だからハナからその名前も無い・・・あっ、そうだ!~

ヤジ 「ザビエル様、今日本での格付け最高は大日如来様です。
    で、一方『デウス』様は最高ではあるものの如来様では
    ない・・・ですから「如来」の部分を外して、単に『大日』様と
    お呼びするのはいかがでしょうや?」

ザビ 「なんだパクリか。せっかくなら、もう少し重量感を演出
    したいところだなァ・・・たとえばダ、『総本家大日』様とか
   『大日デラックス』様なんかはどうだろう?」


ヤジ 「それでは余計に分かりにくいでしょうに! 欲張らずに、
    ここはやっぱシンプルな『大日』様がよろしいかと・・・」

で、その結果は?


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これ以降、ザビエルが~大日サマを拝みなさい~と呼びかけ
ると、仏教の僧侶たちは素直に従う姿勢を示しました。

しかし、その様子から「誤解」を察したザビエルが、
~ええかね、拝むのは「大日如来」サンではなく、「大日」様、
つまり「デウス」様ですよッ~
 と念を押すと、僧侶たちは一様に
驚き、そしてそっぽを向いたとされています。

実は、キリスト教は明治に再来日?した折にも、これと同じ
「失敗」?を繰り返しています。
この「デウス(ゴッド)」に当たる部分を、日本語で「神」と訳した
ことがそれです。

ザビエルの使った「大日」が大日如来サンと間違えられたように、
明治キリスト教が使った「神」は日本古来の「神」サマたちと
混同された気配があります。

つまり、キリスト教の「唯一神」と日本古来の「八百万神」では、
その概念がまったく違うにも関わらず、うっかり「神」という訳語を
当てたことで、メダマである「唯一神」という独創的な概念を
埋没させてしまったわけです。

21世紀の現在に至っても、日本におけるキリスト教の信者数が
少数派に留まっている事実は、この「訳語」が間違い?だった
ことを示唆しているのかもしれません。

では、どんな訳し方が最適だったのか?
ザビエル以後の宣教師が一時期候補に挙げた「天帝」「天主」
「天道」などの方が断然にふさわしかったように思えます。

その際に意見を求められなかったので、ワタシは黙っていたの
ですが、~世界のすべてを造り給うた~という意味からも、
個人的には、その内の「店主」いや「天主」を推薦したかった
ところです。

もしこれが定着していたなら、かつて~神様・仏様・稲尾様~
評された鉄腕投手も~神様・仏様・天主様・稲尾様~と、きっちり
キリスト教まで加えた表現になっていたに違いありません。 
(もっとも、昨季あたりは~神様・・・田中様~だったかもしれんが?)

その意味では、聖書にあるこの文言は要所を衝いていた? 
~ 初めに言葉ありき ~ 



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138 日本史の「トホホ」04 ♪君たち公達で僕たち御曹司 偏食系と雑食系?
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