日本史の「冗談?」08 上様ッ”頭上注意”ですッ!

どんな組織であれ、スムーズな「世代交代」は案外難しいこと
なのかもしれません。
徳川幕府とてその通りで、二代目社長?秀忠が誕生する際には、
やはり周囲の人と多少のギクシャク感を生んでいます。

その時幕閣にあった本多正信・正純親子が揃って、家康の
後継者に秀忠の兄である家康次男・結城秀康を推したことが
原因で、これは秀忠にとってはあまり愉快なことではなかった
ようです。

この本多親子のうち父・正信(1538-1616年)の方は、創業者・
家康(1543-1616年)の片腕として会社?を育て上げてきた実績
もあって、家康が今なの絶大な信頼をおいている人物でした。

また、その正信の嫡男・正純(1566-1637年)は、当の秀忠の
補佐役を務めており、身近なこの二人から「秀忠推薦」を得られ
なかったのですから、秀忠の人物的評価もそれほどは高く
なかったのかもしれません。

しかし、結果として初代・家康の強い意志をもって、秀忠が
二代目社長?(1605-1623年)に就くことになります。
これでメデタシメデタシということであれば、後にこの正純による
「秀忠暗殺未遂事件」?が語られることもなかったはずです。

さて、巷間伝えられているその後の経緯は以下の通り。
~1622年のこと、将軍・秀忠は亡父・家康の七回忌に日光東照宮
(栃木県日光市)を参拝した後、幕府年寄・本多正純の居城で
ある宇都宮城(栃木県宇都宮市)に一泊する予定にしていた~


将軍と幕閣の関係、東照宮と宇都宮城の距離などを考え合わせ
れば、このこと自体はとりたてて不自然な計画とはいえません。
そこで、~正純は城の普請(改修)や御成り御殿の造営を
行わせています~
が、これも将軍をお迎えする立場としては
当然の礼儀です。


画像















   「宇都宮釣天井事件」 出展:とちぎふるさと学習
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ところが、~直前になって、この「宿泊予約」?がキャンセル~
されます。 さて、理由は?
~宇都宮城はヤバイくて怪しいよ~秀忠の姉・加納御前から
こんな訴えが届いたからとされています。

これを聞いた秀忠は、急遽宇都宮城を避けて江戸へ戻り、
その後に~本多家は改易、正純は流罪を申し付けた~という
展開になっていきます。

そんな経緯もあって、本多家改易の理由を~正純が宇都宮城に
「釣天井」を仕掛け、秀忠暗殺を企てた~
からとする、いわゆる
「宇都宮釣天井事件」として語られることになったわけです。
※ただし、「釣天井」自体は歴史的事実ではないとされています。
※また、映画などでは将軍を三代・家光にしているケースもあるとか。


このとき計画した?「釣天井」とは、ロープで吊り下げておいた
天井を、そのロープを切ることでスッコーンと一気に落下させる
ものと考えられていますから、つまり、標的の人物を天井の
下敷きにして圧殺する方法で、かなり劇画的でド派手・破天荒な
趣があります。

まあ、周りの人々は、正純と秀忠の間にはそのくらいの確執が
あったとしても不思議ではない、と見ていたのかもしれません。
以下は、暗殺未遂後に秀忠が正純を取り調べたという設定で
創作したワタシのヨタ話になります。

秀忠 「二代将軍を決める折も、そちはこのワシをあまり評価
    せんかったがその理由は?・・・忌憚なく申してみよ」

正純 「では忌憚なく・・・上様の将軍としてのご器量にいささかの
    疑問を感じておりました次第です」

秀忠 「ふ~ん、どんなところ?」
正純 「第一に、肝心の関ヶ原(の戦い1600年)にすっかり遅刻
    されたこと。第二に、奥方様(お江)の尻に敷かれっ放しの
    めっぽうな恐妻家であること、その上に・・・」

秀忠 「なんだ、まだあるのか?・・・まあよい忌憚なく申してみよ」
正純 「父親にはとことん従順な意気地なしで、さらには・・・」

秀忠 「もうよい、不愉快じゃ!これにてお仕舞いとする!」
正純 「はあ、<忌憚なく>を連呼されましたので、そのご期待に
    沿えるようソレガシも目一杯頑張りましたッ!」

確かに、劇画的「宇都宮釣天井事件」?は全くの冤罪であり、
冗談めいたウワサ話だったようですが、どっちに転んだとしても
~本多家改易、正純流罪~こちらの「歴史的結果」は避けられ
なかったのかもしれません。




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