日本史の「ツッパリ」07 天武系百年のストレス人生

無理を重ねるとストレスが溜まり、それが原因になって
新たな不幸?を生むことだってあり得ます。
ひょっとしたら、このパターンに陥ったのが、いわゆる
「天武系」天皇たちの人生だったのかも・・・

でも、「天武系天皇」たちっていったい誰のこと?
一般的には下記の約百年間・九代(八人)の天皇を指します。

そもそもは、「壬申の乱」(672年)で天智天皇の子・弘文に勝利
した天武が天皇の座に就きますが、この後その血統で皇位を
継承しその九代目の称徳天皇で絶えます。

そう、絶えちゃったんですね、これが・・・いいえ天皇家では
ありませんよ、あくまでもその中の「天武系」がですよ。

画像












出展:大垣市 ≪天武天皇とウノサララ皇后≫  ウノサララ皇后は
天智天皇の娘で、夫・天武天皇の死後に即位し持統天皇となりました。



その「天武系」天皇を一覧にするとこうなりますが、その最大の
特徴はとにかくシュールでパズルめいた「継承の順」にあります。
※(00)は天皇の代数 青地は男帝 赤字は女帝

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(40)天武→(41)持統/夫から妻(天智の娘)へ>女帝へ
(41)持統→(42)文武/祖母から孫へ>史上唯一のパターン
(42)文武→(43)元明/息子から母親へ>世代逆戻り&女帝へ
(43)元明→(44)元正/母親から娘へ>女帝から女帝へ

(44)元正→(45)聖武/伯母から甥へ>聖武の妻は不比等の娘
(45)聖武→(46)孝謙/父親から娘へ>女帝へ
(46)孝謙→(47)淳仁/本家?から分家?へ>淳仁、廃帝に
(47)淳仁→(48)称徳/前任者・孝謙の重祚(再登板)>女帝復活
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よく見ると、一般的な「父→男子」や「兄→弟」のパターンが
ひとつもありません。
しかも半数が女帝で、その上に「廃帝」や「重祚」まで絡んでいる
のですから、率直に言って「無理に無理を重ねた」印象です。

でも、なんでまたこんなムリムリなことになったのでしょうか?
この点については、以下の指摘もあるようです。

○天皇適任男子には代々早死・病弱の者が多かったこと。
  (環境によるストレスも要因のひとつだったのでは・・・?)

○持統女帝が自分の血筋以外は認めなかったこと。
○朝廷内における藤原不比等の影響力が大きくなったこと。
  (そうなら、不比等と持統はツッパリ二人組だった?)

つまりは、このような環境?や思惑?が複雑に絡まって
このような継承プロセスを生んだ、ということです。
では、その渦中にいた当事者たちの人生は幸せだったのか?
というと、実はこれにもかなりの疑問符がつくような気がします。

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(40)天武は、自らの正当性の確立とその基盤を固めるために
   大掛かりな「粛清」まで断行せざるを得なかった。

(41)持統は、次期天皇候補者(大津皇子=自分の甥)を
   殺さなければならなかった。

(42)文武は、病弱で短命だったために息子に帝王教育をする
   喜びも味わえなかった。

(43)元明は、次期天皇の大本命であった夫・草壁皇子に
   先立たれ、その晴れ姿(天皇即位)を見ることはできず。

(44)元正は、天皇候補者として結婚は許されず生涯独身を
   通すことを宿命づけられた。

(45)聖武は、不比等の娘である皇后・光明の尻に敷かれた
   人生で、しかも生涯病弱であった。

(46)孝謙は、女性の身でありながら皇太子とされたために、
   生涯結婚は許されなかった。

(47)淳仁は、藤原仲麻呂のロボットに過ぎず、
   天皇をクビ(廃帝)にされた上、諡名もされなかった。
   ※「淳仁」の諡号はずっと後になって明治政府が贈ったもの。

(48)称徳は、淳仁のいい加減さに落胆し、天皇家とは無縁の
   人材(僧・道鏡)に譲位することまで考えざるを得なかった。
   しかも子もなく自分の代で系統が断絶し、その最期は暗殺?
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どうです。こうして眺めてみると、とてもじゃないがストレスと
無縁だったとは思えないでしょう? むしろ、こんな印象に?
~無理に無理を重ねた努力の末のその結果、
  明るさと幸福にはとんと恵まれなかった一族~


ひょっこり、この「天武系」の歴史を知ってしまったワタシなぞは、
明日からはもっと「チンタラ生きよう」と決意したくらいのものです。
ええ、つまり昨日までの中途半端な「チンタラぶり」を反省し、
さらにパワーアップした「チンタラぶり」に改めるということです。

独り占めするのもよくないので、ストレスを溜めやすいアナタにも
ぜひこの前向きな「チンタラぶり」をお勧めする次第です。
「善は急げ!」 





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