日本史の「陰謀」04 偽装史?の先駆者たち
2000年頃、考古学界では「偽装発掘」が発覚し話題になりました。
その手口は、自分で「埋めた」ものを自分で「発掘・発見」する
という、しごく単純なモノだったのですが、う~む!それでも
多くの関係者は見事にダマされたのでした。
出展:日本郵便 本居宣長の肖像画と「古事記伝」
さて、これほど単純な手法で、疑り
深い20世紀の人間達を騙せたという
のですから、もっとず~っと昔の時代
なら、きっともっと上手に工作できた
のではないでしょうか?
そう、「正史」と呼ばれる歴史書にも、
同様な偽装?があったのかも、と
シッカリ疑っている今日この頃です。
たとえば「古事記」です。
もちろん、その内容には少なからず
誇張や脚色がちりばめられているのでしょうが、それは認めるに
しても、なお不自然な印象も残ります。
そもそも「古事記」には、平安時代初期頃の創作ではないか、
との見方があります。 それなりの根拠はあるようですが、でも、
そうなると、712年に成立したという話はどうなってしまうの?
百年くらいはずれ込んでしまうではありませんか!
2012年の今年が「古事記成立1300年」という、珍しく明るい話題も
一瞬にオジャンになってしまいます。
他人への迷惑も少しは考えて頂きたいものです。マッタク!
また、後の時代(~1790年頃?)に本居宣長によって改作された
との見方もあるようで、それによれば、「古事記」は当時すでに
「解読不能」状態になっていたとのことです。
宣長がその解読不能な書物を解読した・・・?
宣長が腹の黒い人間だったとは決して思いませんが、それでも
その解読に絶対に間違いがなかったかと言えば、確かに幾分の
疑問符が付いてもやむを得ないところではあります。
なにしろ「既に解読不能」だったということは、仮に宣長の翻訳に
間違いや誘導があったとしても、それを指摘できるような人間など
だれもおりゃ~せんわけですから。
そのことを推し量った見方が、その折に宣長によって改作された
のではないか、という意見につながっているわけです。
さらには、例の「稗田阿礼」の登場にもかなりの胡散臭さが?
人並み外れた記憶力を誇るこの人物による取材?が、そもそも
「古事記」の元ネタになっているということですが、この方法だと
阿礼の身に万一のことが起これば、それまで蓄積した取材データ
のすべてがオジャンになってしまうことになります。
全データは阿礼の頭の中にあるのだから確実にそう言えます。
う~ん、かなりリスクの大きい取材方法ではないかナ?
すると、こうも考えられます。
そのリスクを避けるために、屈強なボディガードを同行させた
のかも?
なんだ、そんなことをするくらいなら、最初から多少なりとも文字の
書ける人間を同行させて「メモ」をさせればいいじゃないの、
ということになってしまい・・・かなり、不自然です。
※もっとも「誦習」という表現が、「暗誦(記憶する)」を指すのか、
「朗読する」ことなのかについては諸説あるようです。
いいかげんにして欲しいのですが、その上にこんな説まで登場。
そもそも、「稗田阿礼」は藤原不比等による創作上の人物で、
その正体は不比等本人ではないか、という考え方です。
※梅原猛氏のこの説には ~アレってダレ?~ でもチョロっと触れました。
もしそうだとしたら、ゴーストライター?不比等の「自作自演」に
なり、「ひとつの国家の歴史を丸ごと創作(捏造?)した」と言って
もいいほどスケールの大きな偽装事件ということになります。
またまた「もしそうだとしたら・・・」という仮定の話になりますが、
稗田阿礼は女性だ、いや男性だ、いやいやニューハーフだ、と
いう論争もほとんど意味がないことになってしまいます。 架空の
人物の性別を「ああじゃ、こうじゃ」と言っても始まらないからです。
少し嫌気がさしてきたので、結論を急ぎましょう。 つまりは、
ひょっとしたら、現代日本人は先人が仕掛けた「偽装日本史」に
まんまと騙され続けているのかも知れない、ということです。
「偽装発掘」事件は、証拠が挙がったことで偽装が証明できた
のですが、「古事記」の場合はそうもいかなくて、仮に偽装が
行われていたとしても、それは「完全犯罪」ということになります。
だから、おい、みんな!
「古事記」は昔の昔から本物で、書かれている内容についても
何もかもすべてが真実だった、ということにしようではないか!
そうでないと、疑心暗鬼で心がくたびれてしまうゾ。
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~日本史の「陰謀」03 天下人の就職難~ 権力あれども身分がにゃ~ァ?
~日本史の「陰謀」02 混乱の即位固辞~ 誰も天皇にはなりたくなかった?
~日本史の「陰謀」01 聖徳太子の狂言~ 見て見ぬふりするのも国益だ!
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その手口は、自分で「埋めた」ものを自分で「発掘・発見」する
という、しごく単純なモノだったのですが、う~む!それでも
多くの関係者は見事にダマされたのでした。

さて、これほど単純な手法で、疑り
深い20世紀の人間達を騙せたという
のですから、もっとず~っと昔の時代
なら、きっともっと上手に工作できた
のではないでしょうか?
そう、「正史」と呼ばれる歴史書にも、
同様な偽装?があったのかも、と
シッカリ疑っている今日この頃です。
たとえば「古事記」です。
もちろん、その内容には少なからず
誇張や脚色がちりばめられているのでしょうが、それは認めるに
しても、なお不自然な印象も残ります。
そもそも「古事記」には、平安時代初期頃の創作ではないか、
との見方があります。 それなりの根拠はあるようですが、でも、
そうなると、712年に成立したという話はどうなってしまうの?
百年くらいはずれ込んでしまうではありませんか!
2012年の今年が「古事記成立1300年」という、珍しく明るい話題も
一瞬にオジャンになってしまいます。
他人への迷惑も少しは考えて頂きたいものです。マッタク!
また、後の時代(~1790年頃?)に本居宣長によって改作された
との見方もあるようで、それによれば、「古事記」は当時すでに
「解読不能」状態になっていたとのことです。
宣長がその解読不能な書物を解読した・・・?
宣長が腹の黒い人間だったとは決して思いませんが、それでも
その解読に絶対に間違いがなかったかと言えば、確かに幾分の
疑問符が付いてもやむを得ないところではあります。
なにしろ「既に解読不能」だったということは、仮に宣長の翻訳に
間違いや誘導があったとしても、それを指摘できるような人間など
だれもおりゃ~せんわけですから。
そのことを推し量った見方が、その折に宣長によって改作された
のではないか、という意見につながっているわけです。
さらには、例の「稗田阿礼」の登場にもかなりの胡散臭さが?
人並み外れた記憶力を誇るこの人物による取材?が、そもそも
「古事記」の元ネタになっているということですが、この方法だと
阿礼の身に万一のことが起これば、それまで蓄積した取材データ
のすべてがオジャンになってしまうことになります。
全データは阿礼の頭の中にあるのだから確実にそう言えます。
う~ん、かなりリスクの大きい取材方法ではないかナ?
すると、こうも考えられます。
そのリスクを避けるために、屈強なボディガードを同行させた
のかも?
なんだ、そんなことをするくらいなら、最初から多少なりとも文字の
書ける人間を同行させて「メモ」をさせればいいじゃないの、
ということになってしまい・・・かなり、不自然です。
※もっとも「誦習」という表現が、「暗誦(記憶する)」を指すのか、
「朗読する」ことなのかについては諸説あるようです。
いいかげんにして欲しいのですが、その上にこんな説まで登場。
そもそも、「稗田阿礼」は藤原不比等による創作上の人物で、
その正体は不比等本人ではないか、という考え方です。
※梅原猛氏のこの説には ~アレってダレ?~ でもチョロっと触れました。
もしそうだとしたら、ゴーストライター?不比等の「自作自演」に
なり、「ひとつの国家の歴史を丸ごと創作(捏造?)した」と言って
もいいほどスケールの大きな偽装事件ということになります。
またまた「もしそうだとしたら・・・」という仮定の話になりますが、
稗田阿礼は女性だ、いや男性だ、いやいやニューハーフだ、と
いう論争もほとんど意味がないことになってしまいます。 架空の
人物の性別を「ああじゃ、こうじゃ」と言っても始まらないからです。
少し嫌気がさしてきたので、結論を急ぎましょう。 つまりは、
ひょっとしたら、現代日本人は先人が仕掛けた「偽装日本史」に
まんまと騙され続けているのかも知れない、ということです。
「偽装発掘」事件は、証拠が挙がったことで偽装が証明できた
のですが、「古事記」の場合はそうもいかなくて、仮に偽装が
行われていたとしても、それは「完全犯罪」ということになります。
だから、おい、みんな!
「古事記」は昔の昔から本物で、書かれている内容についても
何もかもすべてが真実だった、ということにしようではないか!
そうでないと、疑心暗鬼で心がくたびれてしまうゾ。
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~日本史の「陰謀」02 混乱の即位固辞~ 誰も天皇にはなりたくなかった?
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