日本史の「迷宮入り」01なぜ”八”がデカイのか?

日本神話の世界では、大きい・多い・立派を示す数字として、「八」
が頻繁に使われています。 たとえば、八百萬神・大八洲国・
八岐大蛇・八色雷・八咫烏などがその例であり、三種の神器にも
八尺瓊勾玉・八咫鏡など「八」が付いた名称があります。

その名残りか、後世にも同様な表現、たとえば江戸の八百八町、
大阪の八百八橋、旗本八万騎などの表現もあります。
さらには、君が代の歌詞にも「千代に八千代に」があり、もっと
身近なところでは、嘘八百・八百屋などもこのパターンのようです。

ではなぜ、「八」が大きくて多くて立派を示す言葉として選択された
のでしょうか? このことを疑問に思う人は案外多くて、たぶん
八百万人位はいるのではないでしょうか?
お気づきかも知れませんが、もちろん冗談で言ってるんですヨ。

でも、なぜ「八が選択されたか」については、あまり明確な説明が
ないように思えます。
数字的に考えれば、「八」より「九」の方がデカイですし、一文字で
表そうとすれば「十」の方がさらにデカイわけです。

仮説のひとつには、「八」が文字の形が末広がりで幸運な数字で
あるから採用?された、との説明もありますが、でも、「八岐大蛇
(やまたのおろち)」にせよ、「八色雷(やくさのいかずち)」にせよ、
むしろ怪奇と言いたいくらいのモノであって、とてもじゃないが
「幸運」とは無縁であるように感じられます。

また、「八咫鏡(やたのかがみ)」などを例にとって、「咫」が実寸
を表す単位と捉え、細かい計算をする方法もありますが、これは
あまりにも「現代的・合理的」な考え方であり、却って「八」の真相
を遠ざけてしまう印象もあります。
※咫=手を開いたときの中指の先から親指の先までの長さらしい。ホントに?

このようなリアルな姿勢でアプローチしようとすれば、江戸には
実際に「八百八」の数だけ町があり、大阪には「八百八」の橋が
架かっていなければなりません。

しかし、実際にはそれだけの数の町・橋はありゃせんゾ・・・と
ノンキに構えていたら、これが大きな間違いで、18世紀中頃の
江戸の総町数は1678町、ということらしく、実に八百八町の
倍以上ということで、イヤこれには正直驚きました。
(ちなみに、大阪の橋の数は200ほどらしい。)

多少マイナーな印象になりますが、江戸や大阪だけに留まらず、
地元の名古屋にも「大きい」を意味する「八」はあります。
たとえば、友達と久しぶりに会ったときなど(若い人は別として)
ついつい、「おお、やっとかめだなあ」との挨拶が飛び出します。
これは、「久しぶり」であることを強調する表現です。

この「やっとかめ」は、どうも「八十日目」が元になっているようで
「人の噂も七十五日」、それを上回る「八十日目(やっとかめ)」
ですから、要するに、メッチャンコ久しぶり、ということになります。
(ちなみに、海外の「八十日間世界一周」という物語、これは関係ない?)

 出展:名古屋市ホームページ

画像 余談ですが、名古屋市のシンボルマークは○の中
 に「八」を書いた通称「マルハチ」であり、マスコット
 キャラクターが、それをもじった「はち丸」君です。
 かなり広がりに乏しい発想で、まことにスマン!

画像 出展:名古屋市ホームページ
 ということで、江戸も大阪も名古屋も横並びで、
 数字「八」で多い・大きい、を表わしています。

 おそらくは、それらの「八」は先人達もそれを
 大きいと言う意味で使っていたことに敬意を
 表して継承したものなのでしょう。
 -------------------  
さて、ここでまた最初の課題に戻ります。
~では、「九」や「十」があるのにも関わらず、なぜ、大きく多い
ことを表す数字として、「八」が選択されたのでしょうか?~


多少お疲れモードのワタシは、この「迷宮入り事件」の解決を、
歴史名探偵である「アナタ」にお任せしようと思います。
-------------------------  
な~に、当たるも卦、当たらぬも卦ですから、そんなに
ビビることはありませんヨ。
どうか気持ちを大きく持って、ぜひ「挑戦」してみてくださいナ。
もっとも、こんな大きな歴史テーマを「丸投げ」しているワタシは
確かに「当たり(ばちあたり)」なヤツ・・・とは言えそうですネ。

今ひょっこり思い出しましたが、イギリス人作家H・G・ウェルズの
SF小説「タイム・マシン」も、なんと「八十万年後」の未来世界が
舞台になっていました。
ということは、「八」がデカイのはなにも日本だけとは限らない?


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    Excerpt: こういうことに触れるのは一種の「タブー」であり「掟破り」かも 知れませんので、最初に~以下の推理?は全くの「空想」 であり「フィクション」である~ことを明確にお断りしておきます。 ※決して興味本.. Weblog: ヤジ馬の日本史 racked: 2013-01-30 22:31