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zoom RSS 日本史の「信仰」11 一姫二太郎と四苦八苦

<<   作成日時 : 2018/06/20 00:01   >>

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ちょっとした引っかけクイズとして、よく出題されるようですが、
〜「一姫二太郎」・・・これって全部で何人?〜 ここで、うっかり
〜姫(女の子)が一人で太郎(男の子)が二人なら、そんなもん、
  合計三人に決まっとるがや〜

こんな答えを返そうものなら、見事に「引っかかった」ことになります。

なぜなら、正解は「二人」・・・
〜子を産み育てるには、最初は育てやすい女の子で次に男の子が
  生まれるのが理想的である、という言い伝え〜

概ねのところ、辞典などではこのくらいの説明になっていて、数字の
一と二は人数ではなく、順番を示しているからで、どうやら昔は、
女の子のほうが育てやすいとの認識が一般的だったようです。

それと同じような引っかけクイズで、
〜では、「四苦八苦」・・・全部で「苦」はいくつ?〜
素直に考えれば、「4+8=12」で「合計12苦」と答えたくなるところです。 
ところが、そもそもが引っかけクイズにチョイスされる問題ですから、正解は
それほどに甘いものではありません。

〜「四苦+四苦」の「合計=八苦」〜が正解となります。
なになに、この説明自体が舌足らずで、よく分からんってか?
そりゃあそうでしょう、筆者自身がイマイチ理解補足で、それこそ
「四苦八苦」しているのですからネ。

そこで、面倒くさい気持ちを押し殺して、チョイと調べてみると、
〜「四苦八苦(しくはっく)」とは仏教における苦の分類で、生・老・病・死を
  根本的な四苦としている〜
 ああ、さよか。 
そしてその「四苦」のそれぞれは、これくらいの意味を持っているらしい。

(苦)/生きていること自体に伴う肉体的精神的苦痛。
(苦)/老いると体力・気力など全てが衰退し自由が利かなくなる苦痛。
(苦)/様々な病気がもたらす心身の痛みや苦しみ。
(苦)/死ぬ苦痛、死ぬことへの恐怖、死んでから先の不安。

赤ちゃんが泣いて生まれてくるのは、この時既にこの「生苦」を自覚して
いるからだという説もある?くらいのものです。
そう言われてみれば、筆者も、「エヘヘと笑って生まれてきた赤ちゃん」は
寡聞にして存じません。
ともかく、「生苦」の自覚までがあったかどうか定かではないものの、
他ならぬ筆者自身も「泣いて生まれ」てきたそうですから、その意味では
生まれながらの正統派仏教徒?だったことになるのかもしれません。

しかし、これでは前半の「四苦」についての説明はともかくとして、後半の
「八苦」の部分の説明が行方不明になっているのではないかえ。
そこで、これを調べる面倒くささもまた、自分の人生に課せられた「生苦」
一つと悟り、さらに踏み出すことに。

〜「八苦」とは、先の「四苦」にさらに4つの「苦」を加えたもの〜で、
愛別離苦(あいべつりく)
  →親・家族・友人など、どんなに愛する人とでもいつか必ず別れなければ
   ならない苦しみ。
怨憎会苦(おんぞうえく)
  →会いたくはないのだけど、嫌いな人、恨みや憎しみを抱いてしまう人と
   出会う苦しみ。
求不得苦(ぐふとくく)
  →お金や物・地位や名誉など、自分が求めるものが手に入らない・
   得られない苦しみ。
五蘊(陰)盛苦(ごうんじょうく)
  →五蘊(人間の肉体と精神)を思うようにコントロールできない苦しみ。

これらを合計したものが「四苦八苦」ということですから、先の引っかけ
クイズの苦数?の合計は「8」が正解になるわけです。
この「8ツ」だけでも、イイカゲン人生が嫌になりそうですから、この数が
「12コ」にかさんでは実際たまったものではありませんよネ。

さて、〜「仏教徒」は人生のすべてを儚む「ネクラ人種」?である〜
こんな評判が定着することを心配したものか、仏教の開祖?である
釈迦サマ(前5世紀頃?)は、そうならないためのいくつかの真理も
併せて教えてくれています。

どこが違うの61 四苦八苦01









一姫二太郎(どこが違うの?違いがはっきり)/四苦八苦

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その一つが、〜「諸行無常」(しょぎょうむじょう)〜
要するに、世の中のあらゆるもの、たとえばお金や物、地位・名誉、はては
人間関係・自分の肉体にいたるまで、すべてが一定ではなく、絶えず変化し
続けているということです。

早い話が、現役時代には「会社になくてはならない存在」とされていた人
でも、はたまた若い頃は絶世の美女との評判をとった女性でも、時が
経てば、「そうでもない」立場になるものです。
それを〜永久に不滅です〜と願う「執着心」が、(そうはならないのだから)
結果として苦しみを生んでいるということです。
メッチャ難しいことを言っているようですが、これをやや乱暴に理解するなら、
「人間、あきらめが肝心」ってことになるのでしょうか?

確かにそうかもしれません。
たとえば、人類にとって唯一無二の棲家である「地球」だって、あと
20〜30億年も経てば、きれいさっぱり消滅してしまうそうですから、これを
考えても、確かに「諸行無常」の真理には説得力があります。

お釈迦サマは、どうやら「四文字熟語」のファン?だったようで、次に
示された真理もバッチリそうなっています。 〜「諸法無我」(しょほうむが)〜
簡単に言えば(そう簡単でもないが)、要するにすべての物事は繋がりの
中で影響を及ぼし合う因果関係によって成り立っていて、他と関係なしに、
それだけで独立して存在するものなどはありゃあせん、という真理です。

しかし、この難しい「四文字熟語」で示された真理も、別の言葉にすれば、
日本のコトワザにある〜風が吹けば桶屋が儲かる〜とか、カタカナ交じりの
言葉なら、「バタフライ(蝶々)効果」ほどのイメージになるのでしょうか。

ちなみに、〜風が吹けば桶屋が儲かる〜の成り行きは、
1) 強い風が吹くと土埃が舞い立つ。
2) その土埃が目に入って盲人が増える。(やや強引な展開?)
3) そうした盲人たちは手に職を付けるために三味線を買うことになる。
4) その三味線を作る原材料「猫皮」を調達するために猫が殺される。
5) 天敵である猫が激減してしまえば、必然的にネズミが増える。
6) 増えたネズミは遠慮なしに桶をかじって傷めてしまう。
7) 結果、桶の需要が増え、作り手である桶屋はウハウハ儲かる。

なるほど、「諸法無我」の説明の通り、
〜すべての物事は繋がりの中で影響を及ぼし合う因果関係〜を展開して
いますが、ことのついでに「バタフライ(蝶々)効果」のほうも眺めてみます。
これは20世紀になって、気象学において問題提起された、
〜蝶々がはばたく程度のごくごく僅か小さな攪乱でも、遠くの場所の気象に
  影響を与えるか?〜
という学問上のテーマだそうです。

しかし、神羅万象すべてが「諸法無我」とか「風が吹けば桶屋が儲かる」
原理で展開されているということなのですから、そんなもん、答えはハナから
「影響を与える」に決まっていますよね。
迂闊なことに20世紀の気象学者サンは、お釈迦サマがとうの昔に示して
いた折角のこの真理をご存知なかったようです。

お話は逸れていきますが、ことのついでに、ではこの引っかけクイズは?
〜「一富士二鷹三茄子(いちふじ・にたか・さんなすび)」、全部でいくつ?〜
ここにある数字は個数ではなく、初夢に見ると縁起がいいとされているものの
順番を示していますから、そもそもがクイズの問題としては成立していません。

では別の問題として、なぜ縁起がいいのか?
これには諸説あるようで、その一つに触れてみると、
〜「富士」は「無事」「不死」、「鷹」は「高い」、「茄子」は「成す」という、
  それぞれが良い意味の語呂に合っている〜
からだとされています。

ところがこうした日本語の言葉遊びには際限がないようで、この言葉にも
続きがあって四番目以降はこうなるのだそうです。
〜「四扇五煙草六座頭(しせん・ごたばこ・ろくざとう)」〜
これもじつは佳語並べ・連想ゲーム?の連続になっていて、
四の「扇」は、その形がめでたい「末広がり」になっているから。
五の「煙草」は、煙が上へ上へと昇り運気上昇を連想させるから。
六の「座頭」(盲人のこと)は、剃髪した琵琶法師のツルツル頭を指した
言葉で、そのココロは「毛がない」つまり「怪我ない」。

ヒマを持て余しているそこのアナタっ!
鼻の穴をホジホジしながら、こんな底浅なブログを読んでいるくらいなら、
この佳語並べの七番目以降を作ることにチャレンジした方が、よっぽど
有意義な生活態度というものですヨ。 いや、ホントに。



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