ヤジ馬の日本史

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zoom RSS 日本史の「事始め」16 明治150年とその前1500年

<<   作成日時 : 2018/06/15 00:10   >>

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ひょんなことから、日本史に関する質疑応答の場に遭遇することができました。
自称・歴史ファンを自称する一般の方々の質問に対して、「逆説の日本史」の
著者・井沢元彦氏がそれに答えるという構図です。
折角のことですから、気の変わらないうちにその風景を報告しておこうと
思った次第です。

ただし、主たる質問者は名古屋地域を生息地とすり、いわゆる尾張族の
オジサン・オバサンでしたから、その使用言語も一般日本人には分かり
にくい点があることと、またここでは通常放送されているTVのドキュメンタリー
番組と同じ程度に演出・編集・デフォルメなどを加えていますので、その点は
あらかじめご承知おきくださいね。

質問者〜先生の「逆説の日本史」を愛読する一味の者だけどよぅ、なんか
      知らんけど、幕末維新の頃へんから、どえりゃーボリュームアップ
      されてまって、この調子だと「最終巻」?「完結編」?をダ、先生より
      年上のワシなんかが死ぬまでに読めるもんかどうか、これが
      どえりゃー心配なんだわねぇ・・・このへんはどんなもんきゃあ?〜

幸いなことにワタシ(筆者のこと)は通常日本語と尾張言葉の双方を自在に
使いこなせるバイリンガルですので、この質問者の言葉を通常日本語に
翻訳した上で、その質問趣旨を少し補足説明しておきます。

質問者〜「逆説の日本史」ファンの一人ですが、その内容が幕末維新の
      あたりから増えている印象で、これの「最終巻」は先生より年上で
      あるワタシが生きているうちに出版されるのでしょうか?〜

この尾張族オジサンの「逆説の日本史」に対する質問内容は、要するに
以下の二点に集約されます。
一) 「逆説の日本史」は、幕末維新の頃からその内容がうんと増えている
   気がするが、その理由は?
二) 「逆説の日本史」の最終巻は、いつ頃刊行されるのか?
   (つまり、この質問者の寿命に間に合うものかどうか?)

著者・井沢元彦氏の回答は以下の通りでした。
井沢氏〜まず、二)の点については、質問者が私(1954年/S29年)より
      十歳も二十歳も年上、あるいは現在時点ですでに百歳に近い
      年齢という状況でない、ということなら、まずは間に合うものと
      考えていますので、ご安心していただいて結構ですよ〜

ただし「最終巻」刊行の時期については、具体的な言及にまでは至りません
でした。 しかしまあ、これには「企業秘密」?という側面もあるでしょから、
「やむを得ない」ことなのかもしれません。

続いて、一)に挙げられた、内容のボリュームに関する質問に対しては、
井沢氏〜この「幕末維新」を起点にして日本の歴史を眺めると、これより以後
      現在に至るまでが150年・・・つまり、明治元年から数えると、
      本年(平成30年)がちょうど「明治150年」に当たっています〜


なるほどその通りで、確かに本年は全国各地で「明治150年」と銘打った
イベントが数多く開催されていますし、また本年の大河ドラマも、この
幕末維新に大いなる働きを示した西郷隆盛(1828-1877年)・大久保利通
(1830-1878年)などを中心に描いた「西郷どん」になっています。
井沢氏〜日本の歴史を、いくぶん大雑把に掴んでみると、じつは幕末維新
      より以前の期間がほぼほぼ1500年、そしてそれ以後の時代が
      150年となり、要するに幕末維新は日本史の「前10:後1」の比率
      になる位置に登場していているわけです〜


なになに、ホントにそうかぁ? 
「明治元年」(1868年)から、その1500年を遡ってみると、「西暦368年」って
ことか。
これだと、女王・卑弥呼(生年不明-248年?)の「邪馬台国」から「大和朝廷」
の前身であろう「ヤマト王権」に至る、いわゆる「謎の四世紀」※の時期に
当たっている。
なるほどこれなら大雑把ではあるものの、「幕末維新より以前の約1500年」
という表現もあながち的外れでもないようだなあ。

これに気が付いた筆者は早速に、今回の本稿タイトルをこう決めました。
〜明治150年とその前1500年〜
はっきり言って(はっきり言わなくてもその通りですが)、いずれにせよ
井沢元彦氏から伝授?された数字をそのまんま謳った次第です。

明治150年01 逆説の日本史コミック版01











明治150年/コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編

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それはさておき、尾張族オジサンの質問に対する井沢氏の回答は続きます。
井沢氏〜この「(以前の)1500年」と「(以後の)150年」には、じつは
      「出来事のボリューム」の多寡の点で決定的な差があります・・・
      ですから「逆説の日本史」を書くあたっては、幕末維新より以前の
      1500年に比べて、それより以後の150年の内容は「増量アップ」に
      ならざるを得ないのです〜

早い話が、同じ一日の出来事でも昔に比べたら現代のほうが、その何倍
ものボリュームを備えているということでしょう。
たとえば、主君・浅野内匠頭が「殿中刃傷事件」(1701年)を引き起こして
しまった折、このことを国元・赤穂へ知らせるべく使者となった藩士たちは、
昼夜ぶっ通しで駆け続けるという超人的な行動をとったものの、赤穂に一報を
届けるまでに、4日半ほどの時間を必要としています。

現代なら、電話一本で一瞬にして「伝達完了」ですから、これほどに長い
時間や、命と引き換えレベルの過酷な手間もかけず済む話です。
つまり、現代ならその余剰時間を活用して、たとえば被害者・吉良上野介
(1641-1703年)に関する情報収集に努めたり、あるいは赤穂にいる藩士に
「全員集合」をかけるなど、多くのことにも手を出せることになり、一日の
出来事のボリュームという点では現代のほうがグ〜ンと増量されている
わけです。

そうしたことを、「たとえ」を挙げて説明する意向だったのでしょう。
井沢氏〜こうした感覚は、たとえば「総選挙」の処理速度などを取り上げて
      みても分かると思います・・・ちなみに、今度名古屋で開催される
      「AKBの総選挙」もたぶんそうだと思いますが、現代の
      「(国政の)総選挙」の開票結果(当落判定)は、投票締め切りから
      数時間のうちに発表されるのが当たり前になっています〜


うーむ、確かに! 全国津々浦々の有権者(一億人くらい?)を対象とした
「(国政の)総選挙」では、当落結果はもちろんのこと、地区別の投票率
までもが、数時間のうちにバッチリ発表されています。

井沢氏〜昔はなかった「総選挙」をたとえに持ち出したので、イマイチ分かり
      にくかったかもしれませんが、要するに、電話もFAXもEメールも
      なかった幕末維新より以前の時代に、これだけのボリュームの
      ある作業を、これだけの短時間にこなすことが可能だったとは
      到底思えません・・・つまり、こうしたことに限らず、幕末維新以後に
      おける「その一日の出来事」の総量は、それより以前の時代に
      比べたら、それこそ数倍・数十倍のボリュームを備えていることに
      なるわけです〜


ああ、なるほどね。
確かに、現代なら江戸・赤穂間の連絡に4日半もの時間・日数を掛ける
必要がないものね。
井沢氏〜そうしたことを考え合わせてみると、「幕末維新以前の1500年」より、
      「それ以後の150年」の方が、歴史のボリュームとしてはむしろ多い
      とさえ言えるのかもしれません〜


おいおいそうすると、この幕末維新までの1500年の歴史にほぼ20巻を
費やしたこの「逆説の日本史」シリーズは、それ以後の150年を書くのに、
同じく20巻程度を費やす必要がある・・・って言ってるわけ?
振り返れば、1992年から週刊誌連載が始まってから、現在(2018年)までが
26年です。
この事実を思うと、〜ワシの寿命があるうちに最終巻を読めるかね?〜
尾張族オジサン(質問者)の、この素朴な疑問は決して杞憂とは思えん
ようになってきてまったがや。 (イカン、興奮してつい御国言葉が)

それはさておき、ことのついでですから、もう一人の尾張族・オジサンの
ご質問にも触れておきます。
質問者〜先生の「逆説の世界史」のネット版を愛読しとる者だけどよぅ、
      最近は記事が更新されとらん・・・これはなんでだねぇ?〜


ネット版「逆説の世界史」の読者である質問者に、まずは謝意を述べたあと、
井沢氏〜じつは、ここしばらく近々発売の「コミック版 逆説の日本史/
      戦国三英傑編」に取り組んでいたため、ネット版「逆説の世界史」
      までには手が回らない状況でした。
      ご迷惑をおかけし申し訳ありません・・・ちなみに「コミック版」は
      もうすぐ(2018年6月22日)に発売されますので、こちらもどうぞ
      よろしくネ〜

質問に便乗して、ちゃっかり「販促」です・・・こんなの「反則」なのでは?

それにしても、「逆説の日本史」の「最終巻」?「完結編」?はいつになる
のでしょうか?・・・尾張(おわり)族のオジサンですから、やはりコトの
「終わり」が気になったのかもしれません。
ということで、本稿のタイトル「事始め」は、いささか「看板に偽りあり」の
按配になってしまい、むしろ「事終い(ことじまい)」と謳うべきでした。
このへんが相変わらずチャランポランで、ホント自己嫌悪に陥っちゃう
ところです。



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