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zoom RSS 日本史の「発明発見」16 地球一周!と徳川埋蔵金?

<<   作成日時 : 2017/03/25 00:01   >>

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江戸幕府がまだ健在だった頃、すでに「地球一周」を成し遂げた
77人の侍たちがいました。 日米修好通商条約批准のために
米軍艦・ポーハタン号で、アメリカに派遣された「万延元年遣米
使節団」(1860年)の一行がそれです。

とはいうものの、現在ではこの時のポーハタン本隊の行動よりも
その折に護衛の名目で派遣された「咸臨丸」の方が有名に
なっています。
この後の新時代に大きな活躍を見せることになる超有名人?
艦長格・勝海舟(1823-1899年)やら、副使の従者・福沢諭吉
(1835-1901年)やらが乗り込んでいたせいもあるのでしょう。

さて、そのポーハタン号に乗船した使節団本隊は、太平洋経由
で渡米を果たすや、その折、東海岸の主要都市のいくつかを
視察しています。
ワシントン海軍工廠を見学した折のこと、小栗上野介忠順
(ただまさ/1827-1868年)が、彼我のその技術力の差に驚愕し、
記念に「ネジ」を持ち帰ったというエピソードは割合よく知られた
ところです。
一行はその後、大西洋・インド洋を回るコースで帰国、つまり
この時点で「地球一周」を果たしたことになります。

ところがこの偉業だけでなく、この「小栗上野介忠順」の名は、
まったく別の事件?でも脚光を浴びています。 
話の発端はこうです。
〜江戸城の「無血開城」(1868年)がなった際、明治新政府側が
  幕府御用金を求めて、城内の金蔵を探索したものの、そこは
  まったくのカラッポ!〜


〜あるはずの物がないッ!〜
・・・ビックリこいた明治新政府側はこう捉えました。 
〜金蔵がカラッポなのは、幕府が隠匿したからに違いない〜
そこで、その行方を解明すべく調査を開始したのですが、ここに
その対象者として当時幕府の財政責任者であった小栗上野介
名も挙がったのです。

もっとも、後から振り返ればこの調査には幾分杜撰?なところも
ありました。 まことしやかな流言やあやふやな目撃談まで
混じり込むことになったからです。
幕府御用金をゲットするための情報は、一言半句とも聞き洩らす
ものか、という姿勢のせいかもしれません。

ところが、「埋蔵金隠匿」の確証を得られなかったにも拘わらず、
その成り行きはこんな結論らしきもの?に至りました。
〜莫大な幕府御用金は責任者・小栗の隠匿工作によって
  「赤城山」に埋められた・・・に違いない!・・・かもしれない〜


蛇足ですが、この「赤城山」とは、群馬県の中央部に位置し、
上州の侠客・国定忠治(1810-1851年)を取り上げた講談や芝居の
このセリフで有名です。
〜赤城の山も今宵限り、生まれ故郷の国定村や、縄張りを
  捨て国を捨て、可愛い乾分(こぶん)の手前(てめえ)たちとも、
  別れ別れになる首途(かどで)だ〜


小栗上野介51 横須賀ドック01








小栗上野介忠順/横須賀ドック

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芝居に酔っている場合ではありません。
実はこの「莫大な」という言葉にもかなり微妙なものがあって、
その金額を現在に換算すると、一説には数千億円とも、また別
には数百兆円とも試算されているとのことです。
金額に数百倍もの大きな開きがあるこの大雑把ぶりは、現物を
誰も見たことがないのですから、ある意味当然かもしれません。

それはともかく、お宝が「確かに埋められている」ということなら、
それを見つけ掘り出して「一攫千金」を夢見るのは人の常です。
実際、明治以降多くの人たちがそれに挑戦したようです。

ところが、平成の世になってもその「発掘挑戦」の姿がTV番組と
して放送されているのですから、言い換えれば、つまりのところ
公式にはこれまで誰一人として「発見」には至らなかったという
ことになります。

でも、こんなに一生懸命になっているのにどうして「発見」
できないの? その理由はいくつか考えられます。
○探す場所が間違っている。(赤城山ではないかもしれんゾ)
○とっくの昔に、秘密裏に盗掘・ネコババされてしまった。
○ロマンあふれる「埋蔵金」なぞはハナから無い。

そこで、心を落ち着けて「埋蔵金」の経緯を辿ってみると、
なんと当初から〜そんな話はデッチ上げに過ぎん!〜とする
「埋蔵金架空説」なる考え方もあったのです。
そんなことなら最初に言って欲しかったのですが、その根拠と
してこのようなことが示されています。

○幕末期の幕府財政は火の車だった。 つまり、
  →幕府は隠匿できるような「御用金」を持っていなかった。
○その頃の小栗上野介は多忙を極めていた。 つまり、
  →「御用金隠匿」を画策できるほどのヒマ人ではなかった。

なんだ、それなら「赤城山埋蔵金」などと仰々しく煽りたてる
ようなことはせずに、ハナから「埋蔵金架空説」一本でもよかった
のではないかえ。 こりゃまたエラく遠回りしてしまったゾ。

それにしても、「地球一周」といい、莫大な「埋蔵金」?といい、
この小栗上野介忠順とは、なんとも歴史ロマンを感じさせる
人物の一人であることは間違いありません。

ところがこの後の小栗の状況は激変。
ガタガタになった幕府からはクビを申し付けられるや、この折り
知人からは資金と共に「アメリカ亡命」を勧められたものの、これ
を丁重に断ると幕府の手により逮捕され、その僅か二日後には
斬首されるという、なんとも慌ただしく悲惨な最期を迎えました。

この成り行きには、「徳川埋蔵金」?が備えた歴史ロマンに
欠けるどころか歴史のシビアさをモロに感じさせるところです。
〜フーム、「まいぞうきん」ってか? 何を隠そう、そんなもん、
  実はどこにでもあるゾ〜


それが証拠に(世間には内緒のお話ですが)、筆者自身も正真正銘
の「まいぞうきん」をいくらか所有しています。 とは言っても、
ご期待の「埋蔵金」ではなく、単に「マイ雑巾」のことですが。
TV番組並みの引っ張りようで、えろうスミマセン!




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