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zoom RSS 日本史の「お国自慢」14 旧国名の略称?ルール

<<   作成日時 : 2016/07/10 00:12   >>

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明治になって廃藩置県(1871年/明治4年)が実施されるまで、
たとえば筆者の生息地・愛知県で言えば、西半分は「尾張国」,
東半分は「三河国」というように、いわゆる旧国名で呼ばれて
いました。
そして、この旧国名に「州」を付けて漢字二文字で表す略称
もどきの表現もありました。
尾張国なら「尾州」、三河国なら「三州」とする呼び方です。 
※「三州」を知らん方でも、屋根瓦の「三州瓦」の名は聞いたことが?

さてそこまではいいとしても、この「尾州」の近くには「伊賀国」
「伊勢国」という、ともに頭に「伊」の字を頂くよく似た名前の
二つの国があります。
ではこうして頭の文字が重なってしまった場合はどんな略称に? 

調べてみると、今度はそれぞれの下の字を採る形で、
「伊賀国=賀州」で「伊勢国=勢州」となっています。 ですから、
必ずしも頭の一文字と採るというわけでもないようです。

しかし、同じ字を使う「旧国名」はまだまだ他にもあって、例えば、
関東の「上野(こうずけ)国」「下野(しもつけ)国」もその通りで、
ともに後ろの文字が「野」になっています。
そこで先例からすれば、「上野国」を「上州」と呼び、「下野国」の
方は当然「下州」となるものと思うところです。

ところがギッチョン、これが違うんですね。 
「上州」はそのままOKですが、「下州」ではカッコ悪いと考えた
ものか、この場合は後の字をとって「野州」というのだそうです。 
いやあ、すっかりウラをかかれてしまいました。

では、「上総(かずさ)国/下総(しもうさ)国」の場合も同様な
扱いをするかと言えば、今度は「それはできない相談」という
ことになるのです。 
なぜなら、仮に「上総=上州」とすると、「上野=上州」とぴったり
重なってしまい、両者の区別ができません。

ええい面倒だ!(というわけでもないのでしょうが)「上総国」
「下総国」の二国は共に下の字をとって「総州」で落ち着いて
います。
ですから、同じように「対」の名になっている「豊前国/豊後国」
も、その両方が「豊州」になっています。

「共通文字」が二国の場合は、この扱いで大体の予想がつき
ますが、ところがこれが三国ともなればもう完全に手詰まりで、
案の定、「備前国/備中国/備後国」は全部を「備州」として
います。

しかしこれは昔々に大きな「吉備国」があって、後にそれが
「前・中・後」と分割されたという経緯からすれば、まとめて
「備州」と呼ぶこともさほど理不尽なことではありません。

ですから、昔々の「越の国」が分割された「越前国/越中国/
越後国」の場合も同様にお揃い?の略称「越州」で一件落着
ということになっています。


木枯らし紋次郎03 森の石松51








上州・木枯らし紋次郎/遠州・森の石松

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この「越の国」から分かれたのが「越前国」なら、ここからさらに
分かれてできたのが「加賀国」(現:石川県)です。
ですから、ここはセオリー通りに頭の文字を採った「加州」
名乗っています。 あるいはこれは「伊賀国」が下の字「賀」を
使って「賀州」を採用?したせいなのかもしれません。

ところが問題は、アメリカ合衆国の「カリフォルニア州」のことを
漢字二文字で「加州」と表記する場合もあるために、
そそっかしい人の中には、「加州の殿様」と聞いて、これを
「カリフォルニア州知事」と誤解するケースも出てくることです。 
(正直に言えば、まあ普通にはそうは出ていないようですが)

それはともかく、どういう加減か、中には本来の「旧国名」より
愛称?「州名」の方が有名になってしまうこともあって、その
代表的な例が「長州」です。 
ドラマなどでも本名?の「長門国」(現:山口県)を名乗らせる
ことは稀で、まあ大抵の場合は「長州」を採用しています。

ところが、「薩摩」(現:鹿児島県)になるとこれが逆で、「薩州」
愛称で呼ばれることの方が遥かに少ない?
早い話が「長州の高杉晋作(1839-1867年)」とか、
「薩摩の西郷隆盛(1828-1877年)」という言い方は耳慣れして
いますが、これを「長門国の高杉晋作」とか、「薩州の西郷隆盛」
と案内すると、何となくシックリしない印象になるものです。

共に明治維新の立役者と評価される二つのお国「長州と薩州」
(長門と薩摩)が、この面では正反対になっているのが面白いと
いえば面白いし、さほどでないといえば、確かにさほどのことでも
ないのかもしれません。

また時代劇には「○州の××」という言葉がよく登場します。 
これは創作上の人物ですが、たとえば「上州新田郡三日月村の
木枯らし紋次郎」がそれに当てはまり、この案内は紋次郎の
生まれ故郷が、先にもあった「上野国」(現:群馬県)である
ことを表しています。

さらには、清水次郎長(山本長五郎/1820-1893年)の子分と
して有名な「遠州・森の石松」(?-1860年)もその通りで、
「遠州」と名乗るからには、「遠江(とうとうみ)国」(現:静岡県)
何らかの縁を持つ人物ということになります。

ただ実在を断定できるわけでもないようですから、むしろ映画・
芝居・講談・浪曲などの分野で脚光を浴びた人物というべきかも
しれません。
蛇足ながら、「遠州・森の石松」は昭和三十年代頃まで活躍した
浪曲師・二代目広沢虎造(1899-1965年)の創作とされるこんな
名言?で有名でした・・・〜馬鹿は死ななきゃ直らねぇ!〜 

うん、飾り気なしで直截・適確! 言い得て妙!
どうか、我が身には当てはまっていませんように。





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