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zoom RSS 日本史の「陰謀」14 天井裏?から古文書が!

<<   作成日時 : 2015/09/15 00:01   >>

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古史古伝?「東日流外三郡誌」(つがるそとさんぐんし)が発見?
されたときの様子はこうだったそうです。
だそうです・・・ということは、ぶっちゃけ「よく知らない」ということ
ですが、なんでもこの一連の古文書?は、青森県在住の
和田喜八郎(1927-1999年)が自宅を改築中(1947年/昭和22年)
に、「天井裏から落ちてきた」と説明されているようです。
「東日流外三郡誌」以外も多数、「和田家文書」(全368巻?)と総称。

そしてその概要はといえば、これがまたハンパではなく、
〜その「原本」は、1789年から1822年までの34年間にわたり、
  陸奥国三春城主の義理の子にあたる秋田孝季と和田喜八郎
  の先祖である)
和田吉次の二人が日本全国をめぐって収集し
  編纂したものであり、これを1870年から1910年の期間に、
  全巻を和田家の子孫である和田末吉(喜八郎の曾祖父)が写本
  したとされる。その「写本」は600巻以上にもおよぶ膨大な資料
  であった〜
とのことです。

さらにその内容にも触れるなら、こんな按配だそうで、
〜はるか昔の氷河時代、陸続きだったユーラシア大陸から移住
  し津軽に定着したのが阿蘇部(アソベ)。 その後、中国大陸
  から別の漂流民・津保化(ツボケ)が大挙押し掛け、その末に
  阿蘇部族を平らげることによって、津軽一帯を支配するように
  なった・・・その当時南方には邪馬台国があった〜


つまり、「津軽」建国?は「邪馬台国」並みに古い時代だったと
言っているわけですから、地元がこれを無頓着に見逃す必要も
ありません。
案の定、北津軽郡市浦村が「市浦村史 資料編」三巻として
刊行(1975-1977年)しました。

なにせ、それまでの日本史の常識を覆す驚愕の内容ですから、
この「村史」は異例の大反響を巻き起こしました。
※この後も「東日流外三郡誌」は複数の出版社から刊行されている。
  (北方新社・全7巻1983-86年/八幡書店・全6巻1989-1990年)


こうなると、「記事の内容」や「発見の経緯」が特異だったことも
手伝って、当然その「真贋」を巡っての論争が展開されることに
なります。
しかし結論だけを言うなら、結局のところ大勢は「偽書説」
方向に傾き、それで一応の落ち着きを見せているようです。 
(但し、学者F(1926年-)などは現在も頑なに「真書説」を主張し続けている)


東日流外三郡誌51 東日流外三郡誌52














左)「東日流外三郡誌」が“発見”されたという和田家座敷の現場で。
  右端が下記の証言をした女性。(撮影:2003年2月)
右)弁護士事務所で公開された和田家文書(撮影:1993年5月)


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では、なんで「偽書説」に傾いていったのか? 
発見経緯に幾分の胡散臭さが漂っていたことも、その理由の
ひとつになったかもしれません。

その「天井裏から落ちてきた」家をよく知る女性の証言。
〜この家は1940年頃に建てられたもので、古い巻物とか書き物
  なんか一切伝わっていなかったし、第一その頃にはまだ天井
  を張っていませんでした〜

天井の有無については、この家の建築に携わった地元大工も
同じ証言をしています。

ですから、この女性に言わせるとこういうことになります。
〜すべては(和田)喜八郎さんの作り話ですって!・・・
  だって、ありもしない古文書が、ありもしない天井を突き破って
  落ちてきたなんて・・・本当に半可臭い話ですよ〜


「三郡誌」のお話を続けると、「真書説」をとる学者Fが2007年
(平成19年)のこと、その「東日流外三郡誌」の「寛政原本」を発見
したと主張し、翌年にはその写真版も出版しました。

ところが一方では和田喜八郎の筆跡と一致しているとする意見
も飛び出して、結局学会やマスコミがこれを取り上げることは
ありませんでした。 つまり、この頃にはもうすっかり「偽書説」
定着していた?ということなのかもしれません。

エピソ−ドをもうひとつ。
和田喜八郎の死去(1999年)に際して学者Fは、こんな内容の
追悼文を発表しています。

〜貴方(和田)に初めて会ったとき「絶対に---裏切るなよ」、
  こう言われたが、あれから十余年、今日までわたしは一回も
  貴方を裏切らなかった〜

何が「裏切り」なのかはまったく不明ですが、聞きようによっては
意味深長な言葉にも感じられるところです。

しかし、この世の中には改築中の天井裏から貴重な古文書?を
発見する幸運な人もいるのですから、この機会に、時には
宝探しのつもりでお住まいをお手入れすることをお勧めして
おきたいと思います。

なに、畳下からゴキブリのミイラを発見したってか?
う〜ん、表面的にはかなりの悲劇ですが、でもひょっとして
そのミイラ、「邪馬台国」より遥かに古い時代ってことも?




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