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zoom RSS 日本史の「アレンジ」10 ギョエテとは俺のことかと

<<   作成日時 : 2015/01/15 00:01   >>

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時代も立場もバラバラな北条早雲ジョン万次郎弘法大師
このお三方の共通点はなにか? いきなり、こんな突拍子もない
クイズをぶつけられたって、まあ大抵は答えられるものでは
ありません。 そこでこんな川柳をヒントとしておきましょう。
〜ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い〜 ※作は斉藤緑雨とも?

その「ギョエテ」とは、日本の江戸時代後期にあたる時期に
ドイツで活躍した文豪「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」
(1749-1832年)のことです。

今うっかり「ゲーテ/Goetheと書きましたが、実はこの「Goethe」
の部分、実際には「ゴーテ」と「グーテ」の中間くらいの発音に
なるそうで、これをカタカナで書くと数十通りの表記方法がある
といわれています。

ゴエテ/ギューテ/ギェーテ/ゴアタ/グウィーテ/ゲヱテー/
ゴエテー・・・ キリがないのでここらで打ち止めにしますが、
そこで先の川柳 が登場し、つまり日本人が自分のことを
「ギョエテ」と呼んでいるとは、当のご本人「ゲーテ」?自身は
とんとご存知ないゾ、と言っているわけです。

他人様が勝手にアレンジを加えた、この手の「当の本人も知ら
ない自分の名前」
は、実は日本史にも多数登場しています。 
そこで、その代表として先のお三方を取り上げて、手の込んだ?
クイズ風に仕立ててみたという次第です。

戦国武将の先駆者?「北条早雲」(1432?1456?-1519年)も、まさに
「ゲーテ」と同様の立場にあって、元はといえば「伊勢盛時」などを
名乗り、通称を「新九郎」、号を「早雲庵宗瑞」としていました。

ところが、嫡男・氏綱が「北条姓」を使うようになったことから、
遡る形で、父親の「伊勢盛時」も実は「北条早雲」であったという
ことにしてしまったのです。

ですから、自身の名前として「北条早雲」と名乗ったことは、
早雲?自身、生涯一度もなく、ましてやそれが自分の名である
とは夢にも思ってもいないということになります。 
そこで、〜北条早雲とは俺のことか?と伊勢盛時言い〜
かなり字余りですが、ゲーテに倣えばこうなりそうです。


ゲーテ51 ジョン万次郎51 空海51








 ゲーテ/ギョエテ  ジョン万次郎/中濱万次郎  空海/弘法大師

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15歳の頃、お手伝いで漁に出て仲間とともに遭難(1841年)
その後運よくアメリカ補鯨船に救助され、以後アメリカ本土の
生活も体験した土佐の漁師・万次郎(1827-1898年)も、これと
似たような按配になっています。

漁師時代は姓もなくただの「万次郎」であり、アメリカ時代は
「ジョン・マン」との愛称で呼ばれ、そして帰国(1851年)後の、
土佐藩に士分として登用される際に、姓として故郷の地名
「中濱」を与えられて、このとき以降は「中濱万次郎」と名乗る
ようになったという流れですから、意外なことに本人自身が
「ジョン万次郎」と名乗ったことは一度もありません。

では、有名な「ジョン万次郎」って一体何者なのだ?
確かに「中濱万次郎」その人を指しているには違いないので
すが、これは1938年、井伏鱒二の小説「ジョン萬次郎漂流記」で
用いられ広まった「後世に創作された名前」ですから、当の
ご本人にしてみれば全く与り知らぬ名前ということになります。

ですからこの場合も、こうなるわけです。
〜ジョン万次郎とは俺のことか?と中濱万次郎言い〜

さてもうお一方の「弘法大師」・・・この諡号はずっと後の921年に
なって、醍醐天皇から「空海」(774-835年)さんに追贈された
ものですから、常識的には当然空海さんご自身はご存じない
ことになります。 ※ちなみに、空海さんの良き先輩?ライバル?であった
 最澄(778?-822年)さんも、866年清和天皇から「伝教大師」の諡名を追贈。


しかし、北条早雲ジョン万次郎とは違って、こちらについては
そうとばかりは言い切れない面があるのです。
なぜなら、真言宗では「弘法大師」の”入定”を“死”とは受け止め
てはおらず、“禅定”に入っているものとしているからです。
※心身ともに動揺することがなくなった状態・・・のことだそうです。

つまり、信仰的には、高野山奥の院御廟で「今も生き続けて」
いることになり、「今も行き続けて」おられるからには、ご自身が
「弘法大師」と呼ばれていることも当然ご存知のはず、という
理屈になるのです。 だったら、この場合はこうなるか? 
〜弘法大師とは俺のことだ!と空海言い〜

さて冒頭の「ギョエテ」に戻りますが、もし「ゲーテ」本人が、
日本にはこんなに多彩な表記方法があることを知ったなら、
はたしてどんな反応を示したものでしょうか?・・・
そう、お察しの通り、〜ゲーテは “びっくりギョエテん” した〜 
これが正解なんですね。




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