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zoom RSS 日本史の「アレンジ」09 耶蘇教・伴天連・切支丹

<<   作成日時 : 2014/12/20 00:01   >>

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たとえば、こんな紹介だと幾分の違和感がありますか?
耶蘇教が伝わった16世紀、伴天連の活動により、
  この日本にも多くの切支丹が誕生した〜

現代の言葉を使えば、まあこんな感じです。
キリスト教が伝わった16世紀、宣教師の活動により、
  この日本にも多くのキリスト教徒が誕生した〜


では、この文中にある耶蘇教(やそきょう)/伴天連(ばてれん)
切支丹(きりしたん)
の語源?は一体なに?
知っているつもりでも、いざ突っ込まれると案外しどろもどろに
なるものです。

そこで「にわか勉強」に及んでみると、「耶蘇教」の「耶蘇」とは、
元々イエス・キリストの「イエス」のことで、中国語表記の
「耶蘇」をそのまんま取り入れたようです。
もっとも、当時の人たちが「ヤソ」と呼んでいたということであり、
現代日本ではこれを「イエス」と発音し表記しています。

では次に、現代語の「宣教師」が似ても似つかぬ「伴天連」
なっているのは?
これも分かってしまえば割と他愛のないことで、「神父」を意味
するポルトガル語の「パードレ」が語源?でした。

「パードレ」と「バテレン」では、確かにその音も印象も大きな違い
を感じさせますが、当時の人には「バテレン」に近い音として
聞こえていたのしれません。

これまでは割とスムーズに説明が進みましたので、最後に
「切支丹」ということになりますが、これはさすがに多くの方が
すでにご存知のようでした。


切支丹踏絵01 切支丹踏絵02










         「踏み絵」の様子          「踏み絵」に使われた像

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ご明察の通り、この「切支丹(きりしたん)」は、英語の「クリスチャン」
に当たる、ポルトガル語「キリシタン」?から来ています。
当時は「キリスト教徒」のことを一般的にこう表現しました。

ただ、関わりの深かったオランダ人がその範疇に含まれなかった
のは、同じキリスト教ではあっても、宣教師たちの「カソリック」に
対し、オランダ人は宗派の異なる「プロテスタント」だったという
理由もあってのことでしょう。

ところが問題はその表記方法、すなわち「漢字」の選び方です。
当初は「吉利支丹」としていましたが、禁教・弾圧の方針に伴い
江戸時代以降は「切死丹」とか「鬼理死丹」など、敢えて意地の
悪い当て字を使うようになりました。

特に五代将軍・綱吉の名にある“吉”の字に遠慮して、これ以降
“吉利支丹”の表記が“切支丹”に落ち着いたようです。
そりゃあそうでしょう。
この「キリシタン」を一方で「邪悪なもの」として弾圧しながら、もう
一方で、それは「吉利支丹」であると、佳字を使っていたのでは
さすがに恰好が付きません。

さてここまでくると、もう一つの疑問が生じてきます。
当の「切支丹」の信仰の対象である「デウス(神)にも悪字を
当てて、さらに強い悪意をもって貶めることもできたはずですが、
なぜそこまで徹底しなかったのでしょうか?  

いいえ、実はちゃんと実行に移しました。
当時はこの「デウス」「ダイウス」とも言っていたことから、
さらにその上にアレンジを加え、無理やり「ダイウソ」と発音し、
そこへ悪意を持って「大嘘」との当て字をして、せっせと侮辱に
努めたのです。

ところが、このことが歴史の中でも「事件」としてではなく、単に
「エピソード」程度の扱いになっていることからも分る通り、この
〜デウスはダイウソ(大嘘)というキャンペーン?は、それほど
の影響力を発揮できませんでした。

もしこれが効果抜群だったとしたら、弾圧する側はこんな言い方
が出来たかもしれません。
〜ええか、よう聞け! 切支丹とは耶蘇教伴天連に惑わされて
  大嘘を信じる輩のことなのだゾ〜

これだと、かなり怪しい雰囲気が漂いますから、仮に「切支丹」
憧れたとしても、その一歩を踏み出すには相当な勇気と覚悟を
必要としたはずです。 
ところが、この「ダイウソ/大嘘キャンペーン」は見事に無視?

してみると、朝日新聞・従軍慰安婦記事の「ダイウソ/大嘘
キャンペーン」
?にまんまと踊らされた現代日本人の姿は
先人達からすれば、見事なまでにお粗末なものだったのかも
知れません。 ・・・いやぁ、先人達の「眼力」には改めて脱帽!




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