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zoom RSS 日本史の「トホホ」13 ”武士の情け”も外注で

<<   作成日時 : 2014/11/05 00:01   >>

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当然のことですが、国政・行政を遂行するためには少なからず
その実務者すなわち公務員を必要とします。
江戸幕府の場合はそれを武士が担当しましたが、人数の面では
現代の水準よりグ〜ンと少なかったようで、正直なところ武士
だけでは決定的に「人手不足」の状態でした。

だからといって、行政を停滞させてしまうわけにもいきません。
そこで、「外注(アウトソーシング)「奉仕(ボランティア)を活用して
その足らざる部分を補おうという考え方が登場します。

たとえば治安の面では、現在の警察官に当たる与力・同心の
数は、人口100万超えの大都市「江戸」でさえ300人弱だった
そうですから、これを見れば「外注」「奉仕」が大きな役割を
担っていたことは容易に想像がつきます。

で、お話は突然にイヤな方向へ飛びますが、「死刑執行」でも
同様の問題を抱えていました。
そもそも法治国家である以上、この手のことは「国家(政府)
自らが責任をもって遂行すべきことです。
そうでなければ、法的根拠のないただの「私刑(リンチ)」であり、
このこと自体が凶悪犯罪になってしまいますからね。

そして、この「死刑執行(首切り)」は、一応建前としては公務員
である「町同心」の役割とされていました。
しかし、平和な時代で日頃めったに刀を使うこともないのです
から、いざその実務?の段になると、どうにもヘタッピで、
〜うっ、ムゴッ! ”阿鼻叫喚”とはまさにこのこと・・・
  これでは斬る側も斬られる側もさすがに可哀相すぎる!〜


少し前まで戦さに明け暮れ、人を殺すことを「日常の仕事」?と
していたご先祖達の後裔である幕府自身がこんな有様なのです
から、考えてみればずいぶん「トホホ」なお話です。

しかし平和な時代ともなれば、「人斬り」の技術が低下するのも
仕方のないことかもしれません。 
早い話、同じく平和な時代に「特技:打ち首」と自慢する現代
日本人がほとんど?いないのと同様のことです。

では、政府がその不足した分の人材(担当者)を育てようと努力
したのかと言えば、ただでさえ人手不足ですからそんな悠長な
ことはしていられません。 そこで腕の立つ「浪人」に白羽の矢を
立て、結局のところ「外注」に及びました。

「首切り浅右衛門」の異名で有名な山田浅右衛門もそうした
「死刑の外注」」を請け負った人物です。 ※代々浅右衛門を襲名

ということは、「浅右衛門」自身はあくまでも「浪人」の身分で
あって、決して幕府の「正規職員」?ではないわけです。
(まあ、臨時の「パートタイマー公務員」とは言えるかもしれません)

さあそこで、少し意地悪い妄想?が浮かんできます。
それは「切腹」です。
(この先はあくまでも妄想・ヨタ話ですよ、念のため)

切腹介錯51












              切腹/江戸時代

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「切腹」は、確かに「武士の名誉」とか「武士の情け」とか、
随分と美しい言葉で飾られてはいます。 しかしその根底には
少なからず幕府官僚のこんな思惑もあったのでは?

官僚 「慢性人手不足の折、いっそうの行政簡素化が必要だ。
    そこでだ、武士の「切腹」も、町人に対する「打ち首」と
    同様に“外注”でこなすべきである」


部下 「う〜ん、すると今度は“浅右衛門”さんの方が人手不足
    に陥りませんか?」
官僚 「思慮が足りん、今度は“浅右衛門”ではないゾ!」
部下 「すると、新規外注先は“深右衛門”さんとかですか?」

官僚の思惑はもう一歩先を行っていました。
官僚 「外部に外注するのではなく、当の“本人に外注”する
    方法を採れば、一番シンプルでいいではないか・・・
    つまり自分で自分の首を斬るシステムじゃ」


部下 「しかしそれって、技術的には自分で自分の頭を散髪する
    ことより遥かに難しいように思えますが?」
官僚 「だからじゃ、そこから先のことは、当の本人がこれまた
    “自由に外注”できるようにしておいてやれば、それで
    一件落着ではないか」


そこで、「介錯役は誰に”外注”してもよいゾ」としたわけです。
実際この「介錯人」は、主君の場合は家臣、家臣であれば身内
の者か同僚が勤めることが多かったようです。

ですから、武士の「切腹」をとことん意地悪く定義するなら、
〜本来政府が行うべき“仕事”を当の「本人に外注」したもの〜
と言えるような気もします。

しかし、その事情には幾分トホホな印象もありますが、こうした
「苦肉の外注策」?を採ってまで、行政組織の肥大化を避けた
江戸幕府の姿勢はエラいッ!

現代なら早速にお役人系人材を集めた組織を発足させた上で、
自らがその許認可権をしっかり握る仕組みにしたことでしょう。
では、その名称は?
さしずめ 「独立行政法人・切腹介錯機構」 なんていったところ
でしょうか・・・きっとなら。





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