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zoom RSS 日本史の「陰謀」13 毒殺未遂?政宗の真実

<<   作成日時 : 2014/10/30 00:01   >>

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〜自分を殺そうとした相手を許す〜 こんなことはよほど温厚な
人でも、到底・生涯・金輪際できることではありません。
それは、「殺し殺され」が普通に行われていた戦国の世でも
変わりのないことでしょう。
ところが、伊達政宗(1567-1636年)はそんな相手を許しています。
なんでか? お話は少々混み入りますが、こんな経緯でした。

政宗の父・伊達輝宗(1544-1585年)と母・義姫(1548?-1623年)※
の婚儀は、この時代の常識としておそらく「政略結婚」に近い
ものだったと思われます。 ※伊達に服従していた最上家の姫様

そうした夫婦の間に生まれた兄・政宗と弟・小次郎でしたが、
器量を持つ政宗を評価する父・輝宗に対し、どっこい母・義姫は
小次郎の方を愛しました。

幼い頃に疱瘡を患い、顔は歪み片目を失明した政宗の容姿を、
姫様育ちの母親は愛せなかったためとも、あるいはこのことで
政宗自身が随分とネクラな性格になったこと・・・こうしたことが
母親として「後継には小次郎がふさわしい」との思いを強くさせた
とも言われています。

そこで、母親・義姫は弟・小次郎を後継とすべく邪魔になった
政宗の毒殺を謀った(1590年?)・・・一般的にはこのように解釈
されているようですが、しかし後年、当の「未遂被害者」?である
はずの政宗が、その「毒殺未遂犯」張本人?の母親を許して
いるのです。

〜なんでまた、自分を殺そうとした人間をこうも簡単に許すことが
  できるのか?〜
 その理由については、これが「戦国」という
特異な時代であったことを考慮する必要がありそうです。


伊達政宗義姫51





 母に暗殺されかけ、
 母を斬れない政宗は
 弟を斬ることで、
 伊達家を一つにする。


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う〜ん、母チャンはなぜボクを殺そうとしたのか?
〜食うか食われるかの時代だから、器量あるボクが後継に
  なれば、実家・最上家の存続も危うくなりかねない〜
 
おそらくこう考えたのだろうなあ。
だったら、これはボクの力量を認めていることになるし、
またボク自身も御家を預かる身であれば、実家存亡に対する
母チャンの心配も、そこは痛いほどによく分かる。

こうして、政宗は自分の毒殺を謀った母親を許したのであった
・・・こうくれば、いやでも日本人の心の琴線に触れるものがあり、
浪花節(古い!)にはもってこいのストーリーです。

と、ここまでは政宗の大物ぶりをテーマに話を進めてきましたが、
ところが、実はそうでない見方もあります。
それは「毒殺未遂事件」自体が政宗側の自作自演、要するに
狂言?だったとする解釈です。

これだと、藩内の反政宗派を一掃するために政宗側が仕掛けた
策略だったことになり、まったく逆のお話になってしまうのですが、
ふ〜む、しかしこれもアリかもしれません。
なぜなら、政宗は「遅れてきた英雄」と異名を取るほどに、
ちょいとばかり油断の出来ない人物だったからです。

そうした人物イメージから逆算すれば、御家をまとめるために、
このくらいのデッチ上げ?をしても不思議ではなく、そのドサクサ
に紛れてついでに弟・小次郎までをも消した・・・こうなると俄然
「油断の出来ない人物」にふさわしい印象になってきます。

しかし、だったらハナから「許す/許さない」もあったもんじゃなく、
逆に母・義姫こそ冤罪?被害者ということに。
ところが後年も、この義姫と政宗の母子は結構仲良くやっていた
そうですから、この姿には「加害者/被害者」という雰囲気が
感じられません。

そうすると、つまりは「毒殺未遂」も「狂言毒殺」のどちらも
なかったということで、いたってメリハリに欠けたつまらんお話に
なってしまうのですが、史実は案外そんなところだったのかも
しれません。

「戦国時代」と聞くと妙に浮き足立って、つい「絵に描いたような
ドラマ」を求めてしまうものですが、しかし、考えてみればこれは
戦さのない安全な時代に身を置き、スッカリ平和ボケしちゃって
いる現代人の悪い癖なのでしょう。

もっともそう言いながら、その「戦国時代」を取り上げて小賢しい
ブログを書いているケシカラヌ輩もいるのですから、いったい
この国の行く末はどうなってしまうものやら・・・ちょっと心配!




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