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zoom RSS 日本史の「世界標準」13 異色系?日本国憲法

<<   作成日時 : 2014/08/15 00:01   >>

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「第二次世界大戦」(1939-1945年)の結果、敗戦国になった
同盟三国(日本・ドイツ・イタリア)は、それぞれに一定期間の
連合国による占領統治を経て、その後に新たな「戦後憲法」の
下で「独立国」としての再出発を果たしました。

この戦争に対する反省から「侵略戦争」を禁止した憲法を制定
したところまでは三国とも共通していましたが、しかし「その内容」
と「その後」については、「ちょっとした違い」?を見せています。

〜正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の
発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争
を解決する手段としては、永久にこれを放棄する〜


これは「日本国憲法」の有名な?「第九条」ですが、さらに続いて
その目的を達するためには〜陸海空軍その他の戦力を保持
しない〜
し、〜国の交戦権も認めない〜としています。

しかし、この「丸裸」?文言は当時の国際常識からすれば、
かなり異色?な印象で、事実ドイツ・イタリアはそこまで踏み込む
こともなく、当時の国際常識に沿った割合現実的な「戦後憲法」に
留めています。

そして、その後の「憲法の維持管理」?にもはっきりした違いが
出ています。
「戦後憲法」に対して行った「改正」の回数は、イタリアでも
10数回、ドイツにいたっては50回を越えていますが、日本は
ただの一回も行っていないのです。

実際、この異色?な事実の受け止め方は、
〜元々の完成度が高かったから、改正の必要が無かった〜
と理解する向きもあれば、その逆に、
〜戦後政治家が憲法を軽視している何よりの証拠〜
〜アメリカに遠慮した、独立国家としては情けない姿〜
など、
その見方には実に多彩なものがありますが、いずれにせよ、
「改正ゼロ回」の理由についての明快な見解が示されている
わけではありません。

しかし、〜人間が作ったものに「完璧」なものなど無い〜また、
〜諸行無常(永久永遠に続くものは何もない)という常識・意識が
洋の東西を問わず人間社会に厳として存在しているとするなら、
「数十回の改正」よりも、むしろ「改正ゼロ回」の方が異色?
いう印象になるところです。

実は、まだ他にも「日本国憲法」の異色?ぶりを示すものが
あります。


画像 画像













 マッカーサー元帥と昭和天皇    ダライ・ラマ14世(チベット)

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その異色?とは、連合国側の占領統治期間と戦後憲法の
成立時期の微妙なズレです。

イタリアの場合は、占領期間終了(1947年)の翌年1月1日に
「戦後憲法」をスタートさせています。
ドイツの場合は、これがもう少し劇的?で占領期間終了のまさに
その「翌日」に「戦後憲法」も出発しています。

つまり、少なくとも形の上では、両敗戦国は戦力期間終了「後」に
占領国の影響・干渉を排除した上で、独立国家として自らの手で
制定したという体裁を整えているわけです。
言葉を変えれば、内外に向け「自主憲法」であることを胸を張って
強く強く訴えているということになります。

ところが1952年に占領統治が終了した日本だけはそうなって
いません。 「戦後憲法」が成立したのは、なんとその占領統治
期間の「真っ只中」にある1947年のことなのです。

〜占領国は被占領国の憲法を改正してはならない〜
こんな国際法規定もあるようですから、これは異色?という
よりは、むしろ奇ッ怪というべきかもしれません。
なぜなら、この「占領期間」と「憲法成立」を時系列に並べた時、
日本だけはこの規定に抵触?する疑いを持たれかねないことに
なるからです。

もちろん、この疑惑?を払拭するために、〜占領国の干渉など
トントなくて、ハナから日本国自らの手で制定したもの〜
という
説明?になってはいるのですが。

これら一連の異色?を冷静に検討し直してみることは、戦後の
日本自身にとっても大きな宿題?であったはずですが、正直な
ところ、21世紀の現在も、「誰の目から見てもスッキリした形」と
いえるところまでは到達していないのが現実です。

「平和」を願う心は大変に尊いものです。
〜こちらが手を広げて迎えれば相手も我々を憎みはしないはず〜
しかし、こうした自国特有?の善意・慈悲の心が国際社会では
「必ず通用する」ものでもありません。

こうした善意が通用しなかったことは、20世紀の「チベット」の
歴史が示しています。
「自治区」とは名ばかりの実質的には中国の「植民地」?という
境遇に追いやられている過酷な現実がそれです。

だったら、〜こちらの荘厳な?平和憲法を見せて迎えれば、
相手も我々を攻めはしないはず〜
 この日本人特有?の素直な
善意の心が、国際社会で「必ず通用する」とは限らないことを
少しは意識しておく必要があるのかもしれません。




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