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zoom RSS 日本史の「女性」15 兼任皇后?の神出鬼没

<<   作成日時 : 2014/07/20 00:01   >>

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二十世紀に入ってから(1926/大正15年)のこと、表向きは
「万世一系」とされている「歴代天皇」の顔ぶれを見直す作業に
及んだことがあります。
簡単にいえば、再調査・再点検を施したというところでしょうか。

しかし、考えてみれば、その「順序」と「顔ぶれ」が、きっちり
固まっているからこそ「万世一系」のはずで、それを自由に
「出し入れ」?できるということであれば、表看板の方もなんとなく
心細い印象になってきます。

それはさておき、この時に従来の「正会員」から「準会員」待遇に
されたのが、実はそれまで第15代天皇としてカウントされていた
「神功(じんぐう)皇后」(171?-269年?)で、この折に歴代天皇と
しての「代数」を剥奪?されてしまいました。

この「出し入れ」の理由」は、こういうことだったかもしれません。
旧見解→実際は「皇后」という立場ながら、実質的に「天皇」として
      の仕事をこなしていたのだから、「名誉天皇」?待遇に。
新見解→実質的に「天皇」としての仕事をこなしていたが、実際は
      「皇后」なのだから、やっぱり「皇后」待遇が適切だ。

しかしこれだけに留まらず、この「天皇兼任?皇后」、実は他にも
ユニークなエピソードを数多くお持ちなのです。

まずはじめに、日本史の中でも大きな謎である
1/「女王・卑弥呼」に比定されていた時期もあった。
   つまり、かつては「卑弥呼と神功皇后は同一人物」という
   見方をされていた時代もあったということです。

2/女性ながら、ご自身の勇ましさは半端ではなかった。
   その最たるものが「三韓征伐」、つまり海外(朝鮮)侵攻です。
   噂によれば、これは夫・仲哀天皇に神功皇后自らが提案、
   つまり皇后が「言い出しっぺ」だったとされています。


画像 画像 









    改造紙幣1円券1881(明治14)年         神功皇后肖像

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「海外侵攻」だとッ! この破天荒な提案?に大いにビビった
仲哀天皇はなんとその場で急死・・・もしこの通りだったとしたら、
3/「天皇怪死」事件?の目撃者
  
4/「天皇不在」ならばと、自らが指揮を執って出陣を強行?
   しかし、ここでも厄介な問題が持ち上がっています。
   妊娠中だったのです。 にもかかわらず出陣しちゃったのです
   から、皇后は出産日を調節?する必要に迫られました。

この大ピンチ?を、お腹に石を当てた上からさらしを巻いて、
出産日を遅らせる方法で切り抜けたそうですから、これは現代の
女性でもチョックラチョイとはマネのできないド迫力です。

そして、計画通り?予定日を大幅に遅らせて生んだ子が、
いわゆる「胎中天皇」こと、後の応神天皇(201?-311年?)です
から、さすがにこれで皇后の活躍も打ち止めかと思いきや、なんと
十九世紀の明治期になって再び脚光を浴びることになります。
※ 胎内にあるときから皇位に就く宿命の天皇のこと

維新から間もない明治14年(1881)から同16年(1883)にかけての
お話になりますが、今度は
5/紙幣の「肖像」としてカムバック?
   これが日本で最初の「女性肖像」の紙幣ということですから、
   やはり素直に感心してもいいのでしょうが、つまり依然として
6/「女性英傑?大スター」?の座を死守し続けていたわけです。

7/そして二十世紀に入ると、先の「天皇降板」?問題。
さらには終戦後は歴史観の大転換により、今度は神話上?の
人物として扱われるようになって、皇后がらみの噂話?は途絶え
8/すっかり忘れられた存在になりました。

つまり、皇后/天皇?/天皇の妻/同母/摂政/軍司令官/
肖像モデル?などをソツなくこなした「マルチタレント」ぶりも
千数百年?のスパンをもって演じ続けたその「神出鬼没」ぶりも、
きれいに「封印」されたわけです。

エピローグとしてもうひとつ。 上の肖像でも分かる通り
9/皇后はかなり「日本人離れした美貌」を誇っていました。
   それにしても「お雇い外国人」キヨッソーネが描いた、この
   「超洋風美貌」に、当時の人たちはなんの違和感も不思議さ
   も覚えなかったものでしょうか?

ひょっとしたら・・・自分が今お札を握っていることの方にもっと
大きな違和感があって、「日本人離れ」の方にはとんと気が
つかなかったのかもしれません。






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