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zoom RSS 日本史の「もしも」01 それは生麦村で起きた!

<<   作成日時 : 2014/03/20 00:03   >>

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現代なら、おそらくこのような経緯は辿らなかっただろうと
感じられるのが、幕末の1862年武蔵国生麦村(現:横浜市
鶴見区)
で起きた、いわゆる「生麦事件」です。

この時400人ほどの行列を組み、江戸から京都へ向かっていた
薩摩藩主の父・島津久光の一行が「生麦村」に差し掛かった折に
乗馬した4人のイギリス人(男性3人女性1人)と行き会いました。

行列の邪魔をする形になったそのイギリス人たちに対し、
「まっこと無礼な振る舞いである」との思いを抱いた藩士数名が
斬りかかって殺傷するに及んでいます。
しかし、これはイギリス人側に悪意があったわけではなく、
双方の言葉が通じないことが招いた悲劇でした。

しかし、島津久光のその後の態度には感心できません。
〜どこぞの浪人数人が (あたかも月光仮面のごとく) 疾風のように
  現れるや、外国人を叩き斬って疾風のように去って行った〜

幕府による「事件調査」の段階においても、こんなあやふやな
証言?を続けて「知らぬ存ぜず」を貫き通しています。

これでは自国民を殺傷されたイギリス側も黙っていることが
できません。
俄然態度を硬化させ、薩摩に対しても幕府に対してもその謝罪と
賠償を迫りますが、これがスムーズに運ばなかったことから、
結局翌年(1863年)の「薩英戦争」へとなだれ込んでいきます。

この薩摩側の頑迷な行動は、当時盛んだった「攘夷論」(外国人は
追っ払え)
の加熱ぶりを感じさせます。

※話が逸れますが、この一行の中に後に「維新の三傑」と称えられた大久保
  利通や明治初期の総理大臣・松方正義の名が見えることは少々意外。

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そして、この薩英戦争で完膚なきまでにボッコボコにやられた
苦い経験が薩摩藩を目覚めさせ、これが「明治維新」の原動力に
なっていくわけですが、その働きを評した「薩長土肥」という
言葉の先頭に「薩摩藩」が挙がっているのも、ひょっとしたらこの
「生麦事件」が契機になったといえるのかもしれません。

なにしろ「攘夷論」をトレンディとしている時代に、目の前に挙動
不審?な外国人がフラリと現れたとしたら、同じような結果を
招いたとしても不思議はないのですから、この当時この種の
事件はどこにでも起こり得たといってもいいでしょう。

そして、たまたまこの地で起こったために「生麦事件」と呼ばれて
いますが、もしよその村で起きていたのなら、おそらくはその地の
名を採って「○○事件」と呼ばれていたに違いありません。

さて、ここまで慎重に伏線を張った上で、本題をタイトルにある
日本史の「もしも」に移します。
では「もしも」、この地が「生麦村」でなく「生麦生米生卵村」だった
としたら・・・歴史はどのように変わっていたのでしょうか?

スムーズな発音ができないからそれを嫌いになる、という傾向は
なにも英語教育に限ったものでもないでしょうから、かなりの数の
「歴史嫌い」を誕生させたであろうことは容易に想像されます。

また、時には舌を噛んで怪我、または運悪く殉職にまで至る
歴史教師が出たかもしれません。
それを思うと、事件現場が「生麦生米生卵村」ではなく、簡明な
「生麦村」であってホントによかった!と思う今日この頃です。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
イギリス人達に悪意が逢ったか、なかったかは判らない事でなかったと決め付けては歴史認識不足です イギリス人達からも素行の悪さを指摘されていたイギリス人ですよ それでも判断はできないと思います 
ジーコ
2014/03/22 09:34
>ジーコさんへ

ご指摘ありがとうございました。
すっかり「悪意なし」と思い込んでいましたが、
確かに「そうではなかった」ことも考えられますね。
なるほど勉強になりました。

今後ともいろいろご指摘など、
どうぞよろしくお願いいたします。
住兵衛
URL
2014/03/22 14:55

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