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zoom RSS 日本史の「言葉」14 人命は地球より重い

<<   作成日時 : 2014/03/05 00:03   >>

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〜武器などをもって脅迫し、航空機などの交通手段を占拠する
行為〜 
これを一般的に「ハイジャック(Hijack)」と呼んでいますが、
この種の事件は実際に日本機でも起こっています。

そのひとつに、1977年日本航空472便を乗っ取った武装犯人
グループが日本政府に対し拘留中の仲間数人の釈放と、
乗員・乗客100名余の人質の身代金として600万ドルを要求した
事件がありました。 (ダッカ日航機ハイジャック事件)

もちろん、その背景には複雑な事情が絡んでいたのでしょうが、
結果として、この時の日本政府が、犯人側が要求した「仲間の
釈放」にも「身代金支払い」にも応じたその姿は、傍目から見る
限り「テロリストの脅迫に屈した」ようにも映りました。

しかしそこには日本人的な理屈もあったようで、時の総理大臣・
福田赳夫(1905-1995年)が、その正当性?をこんな言葉を
用いて説明しました。 (人間)一人の生命は地球より重い〜
う〜ん、ヒューマニズムに溢れたまことに美しい言葉です。

これに異議を唱えようものなら、「人命を軽んじているのか!」
とのお叱りも必至ですから軽々には口にできませんが、しかし
この言葉・・・ちょっとヘンなのでは?

・・・むしろ逆の言い方をすると、その「ヘンぶり」?が浮かんで
くるのかもしれません? つまりこう言っていることになります。
〜地球は、(人間)一人の生命より軽い〜

しかし、この感覚に違和感を抱いた日本人はそれほど多く
なかったようですから、ここにも、冷静に現実を直視するよりも
「美しい言葉のイメージ」に惹かれる、という日本人特有の
「言霊信仰」が働いていたのかもしれません。


画像










  SF映画「地球が静止する日」(主演:キアヌ・リーヴス)/2008年
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「歴史的事実(事件)」と、「フィクション(映画)」を単純に比較する
ことはできませんが、「地球と人間」という関係における欧米人
の受け止め方にはいささか異なるようで、映画「地球が静止
する日」にはこんなセリフも登場しています。
〜地球の死は人類の死だが、人類が死ねば地球は生き残れる〜

つまり、こう受け止めていることになります。
「人命>地球」とする理解よりは、「人命<地球」と捉える方が
まあ大人の感覚というものではなかろうか。
・・・こうなるのは、彼らが 「言霊信仰(空想主義)」 者ではなく、
総じて 「リアリスト(現実主義者)」 だからなのかもしれません。

地球 「そりゃあそうだぞ、日本人どもよ。お前たちは一体どこに
    住まわせてもらって、どうやってその命を繋いでいるのか
    ・・・考えてみたことがあるのか?」

日本人 「へぇ、それは充分に承知していますが、人命の尊さを
     強調したいがために、思わす知らず地球サンと比べて
     しまった次第です。」

地球 「それにしてもだ、 『人命』 と 『地球』 を比較するとは・・・
    このこと自体が無謀・無知・無責任というものだッ!」

日本人 「ご勘弁を!・・・過ちは繰返しませぬから」

ではこの命題は今後どうなるのか?・・・多分こうなるのでしょう。
    (人間)一人の生命は地球儀より重い〜





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日本史の「言葉」18 ”不徳の致すところ”物語
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2015/06/25 00:02

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