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zoom RSS 日本史の「世界標準」11 悪口に留まり粛清に至らず

<<   作成日時 : 2013/12/20 00:15   >>

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江戸幕府は、良くも悪くもいわゆる「農業重視」を基本政策とした
政権でした。
その証拠に、「商業重視」の姿勢を見せた田沼意次は、道半ばで
失脚し、しかもその後、こともあろうに”ワイロ政治家”などという、
ボロクソの“悪口”を並べ立てられています。

そんな“悪口”を、一体誰が並べ立てたのか?
もちろん、田沼とは正反対に農業重視の構想を持った松平定信
(1759-1829年)ということでしょう。

しかし、被害?を蒙った田沼意次(1719-1788年)サンには大変
申し訳ない言い方になりますが、この対立が、罷免され”悪口”
並べられた程度で決着したことは、社会全体からすれば、
大いなる幸い?だったと言えるのかもしれません。

なぜなら、それは(外国のことですから、そのまま当てはめることは
できないにせよ)
、20世紀において、重農主義系の思想が招いた
凄まじい結果と比べているからです。

重農主義と共産主義が合体したかのような思想(毛沢東主義
・マオイズム)を、誤解を怖れず簡略化するなら、
(1)思想・主義に沿った社会を実現するために
(2)少数の共産党エリートが、
(3)大多数の無知蒙昧な農民を、
(4)問答無用の強権をもって(批判は許さない)指導する・・・

こんな体制といえそうです。

つまり、「エリート指導者」と「無知な農民」だけを認める国家です
から、それ以外の国民(技術者・商売人・医師・教師・その他)は、
みな「ムダ飯食い」の存在(社会悪)という見方になり、この
「国民皆農民」政策からはみ出た者には「自己批判」や「転向」、
そして「粛清」が待つことになります。



画像 画像








 (中国)文化大革命時の紅衛兵     (カンボジア)クメール・ルージュ
  ※双方とも、その多くは思想感化された「少年・少女」だった。

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いろいろな見方はあるのでしょうが、中国の「文化大革命」
(1966-1977年)も、この理論の実践だったでしょうし、それとは
別に、カンボジアでも「ポル・ポト派」(クメール・ル−ジュ)が、
異常な熱心さをもって、これを推進(1975?〜80年代?)しました。

自国民の“粛清”は、中国「文化大革命」では1,000万人以上?
(実数不明)、片やカンボジアでは、国民総数800万人の内の
200万人以上?(これも実数不明)に及んだとも言われています。

で、お話を田沼意次の“悪口”を言いまくったとされる
「松平定信」に戻しますが、その人物像はこうなります。

(1)ガチガチの儒教信奉者であり (原理主義者?)
(2)八代将軍・吉宗の孫であり老中 (エリート指導者)
(3)身分制度「士農工商」が敷かれた時代で、(無知なる民?)
(4)民が「ご政道に口を挟む」ことは御法度 (批判厳禁)


そして、今一度、20世紀のマオイズムと比較してみると、
どうです? 双方の(1)〜(4)は酷似していると思いませんか?

そんな中で、20世紀の中国・カンボジアが“累々たる屍の山”
築いたのに対し、片や18世紀日本の松平定信は、政敵?田沼
意次を失脚させ、思いっ切しの”悪口”を並べ立てたものの、
商業従事者の“粛清”までは実行していないのです。

〜日本人は原理原則の遵守が不得手〜と、よく言われます。
「世界標準」(グローバル・スタンダード)からすれば、確かにそれは
大きな欠点なのかもしれません。
しかし、この時の松平定信の言動を見るにつけ、ポル・ポトの
ような「狂信的人物」を生みにくいという点は、反面の長所として
挙げておいてもいいような気がします。

「原理原則の遵守」、その得手・不得手が“粛清”と、“悪口”
分かれ道・・・だったとしたら、「不得手で結構!」だったのかも?

ですから、もし、周りからアナタの“悪口”が聞こえてきた場合、
そのことに腹を立てるよりは、むしろ感謝すべきでしょう。
・・・なにしろ、“粛清”ではなかったのですから・・・

そりゃあ、アナタにとっては不本意でしょうが、でも、「世界標準」
(グローバル・スタンダード)
の観点からすれば、当然こういう理屈に
なるのですッ!・・・残念ながら。





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