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zoom RSS 日本史の「逆転」06 将軍家激震スキャンダル

<<   作成日時 : 2013/11/15 00:25   >>

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そもそもは、江戸城・大奥の御年寄(取締役?)の帰城が
門限に遅れたという些細な?出来事が発端でしたが、そこへ
大奥・幕臣・徳川各家の派閥争いが絡んだ?ものか、事態は
奇怪な展開をみせました。

その経緯は、ざっとこんなものです。
この日(1714年)、大奥・絵島(江島)は将軍(七代・家継)の名代
として、先代将軍(六代・家宣)の墓参りにお寺へ詣でました。

その帰路、芝居見物に寄り、さらには役者(生島新五郎)などを
招いて茶屋での宴会を催しますが、楽しさについ時間を忘れ、
帰城の門限に遅れてしまったのです。

やはり、お酒は「控え目」が無難なのかもしれません。
それはさておき、結局のところ絵島のこの「不祥事」は広く
城内にも知れ渡ることになり、意外にも「町奉行」による取調べ
へと発展します。

「意外」というのは、「町奉行」は民間事件担当であり、通常は
このような「大奥」(将軍お住まい)の問題に関わることはしない
ものだからです。

この取調べは、結果として多く(最終的に50人くらい?)の
「罪人」を生みましたが、その中に絵島本人(遠島)が含まれて
いるのは当然としても、なんと「絵島の兄」(旗本武士)までもが
共犯者として挙げられました。
しかも、その「絵島の兄」が「斬首」に処されるという不可解な
顛末に繋がっていきます。

なんで、そうなるの? その理由は・・・
〜絵島の不祥事は、兄たるオマエの監督不行き届きである〜
つまり、主犯?絵島(妹)に「懲役刑」を、事件に無関係な兄には
「死刑」を申し渡したのですから、実際この判決は理屈に合って
いません。


画像















         出展/「逆説の日本史」井沢元彦:著
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単なる「遅刻」が「死刑者」を出すのも確かに異常?ですから、
この「事件」の“不自然さ“の裏には、時の政治状況を巡る
「陰謀」があったのでは?という見方も出てくるわけです。

なぜなら、事件の2年後(1716年)に将軍・家継が亡くなりますが、
次の将軍(八代)が、この家継の「遺言」?通りに尾張徳川家の
「継友」へ行ったのであればともかくも、実際には紀州徳川家の
「吉宗」に落ち着いているからです。

つまり、次期将軍職を巡っては、思わぬ「大逆転」があったこと。
また、家継の下で改革「正徳の治」を推進していた側用人・
間部詮房や学者・新井白石らも並行して失脚していること。
こういう事実からも、この「絵島」事件が大奥や徳川各藩の
派閥抗争に利用されたと見ることも可能なわけです。

事実、大奥では天英院(前将軍・家宣の正室)と月光院
(現将軍・家継の生母)との対立があったようで、その中で、
絵島自身は、まさしくその月光院に仕えていたのですから、
天英院側が、この月光院側の「落ち度」を鋭く突いたとしても、
決して不自然なことではありません。

さて、「八代将軍」に一番近かったはずの尾張継友が亡くなった
(1731年)後に藩主となったのが、継友の異母弟・通春
(後の徳川宗春)です。
この尾張・宗春と将軍・吉宗との「相性の悪さ」?は時代劇でも
よく取り上げられているので、ご存知の方も多いハズ。

実際、この二人のツッパリ合いは、単に性格的な「相性の悪さ」?
というだけではなく、この時の「将軍職・大逆転」のシコリを
引きずったものと見た方が分かりやすいのも事実です

ただし、紀州徳川家がこの「将軍職競争」に、えらく熱心に
取り組んだのに対し、尾張徳川家の方は、
〜そんなことはメッチャさもしい振る舞いだでぇ〜として、
お高く留まっていたがために負けた、とする指摘もあります。

つまり、両藩の「将軍職」に対する「ハングリー精神」度?には
大きな差があったということになり、それなら「大逆転」
食らったのも、当たり前田のクラッカー (古い!) だったのかも
しれません。

う〜ん、あの時、「さもしい」なんぞと気取っとったのが
マズかったのきゃぁ?・・・ほんなら、今度目(こんどめ)こそは!

しかし、歴史は決して、その「今度目」の機会を与えてくれる
ことはありませんでした。
ああ、現代の尾張系日本人の一人として、今さらの後悔が・・・





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
天英院は実家の近衛家を通じて尾張徳川家の縁戚です。
天英院と月光院のどっちが尾張派でどっちが紀伊派というのは逆さまの方が収まりがよろしいかと。
ゆきずりさん
2017/04/11 12:54
>ゆきずりさんへ
コメントをありがとうございます。
権力闘争というものが、まあ概ね複雑怪奇な経緯
を辿ることは、古今東西共通しています。
その意味では、この「絵島」事件?も闇に隠れた
「裏権力闘争」もどきの思惑まで連動していた
のしれません。
ご教示ありがとうございました。
今後とも弊ブログのご贔屓をよろしくお願い
いたします。
住兵衛
URL
2017/04/12 09:34

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