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zoom RSS 日本史の「トホホ」06 忍者・段蔵のサービス精神

<<   作成日時 : 2013/10/20 00:01   >>

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〜100の仕事を言いつけられたら120の成果を出して、上司
(お客様)を驚かしてやりたい〜

こんな心根を持つ日本人は、現在でも少なくないようです。

まあ、これは日本人特有の「勤勉さ」「サービス精神」の表れ
なのかも知れませんが、ただ、歴史の中にはこれをマトモに
実践したために、逆に上司の不興を買い、そのことによって
歴史に名を残したスゴ腕?の「忍者」もいます。

「忍者」という言葉自体は比較的新しいもののようですが、
この手の「職業」?はそれこそかなり古い時代からあったと
されています。 まあ、「昔の秘密諜報員(工作員)」と捉えれば、
さほどの間違いでもないでしょう。

つまり、隠密裏に敵側の情報を収集して、それを味方側へ
持ち帰るのが本来の任務ですから、「特殊技能」を必要とする
上に危険も多く、命懸けの働きが求められます。

互いに食うか食われるかという状況にあった戦国時代も、
食うため食われないために、どの武将も優秀な「忍者」を
必要としていました。 もちろん、上杉謙信(1530-1578年)とて、
その例外ではありませんでした。

ある日のこと、謙信はその技量を試そうと、手元の「忍者」
加藤段蔵(1503?-1569年)にこんな指令を出しました。
「家臣○○が秘宝としている刀を盗んでこい!」
そして、家臣○○には「ええか、ヤツが奪いに来るからナ!」

まるで、怪人二十面相と名探偵・明智小五郎の予告対決のよう
ですが、段蔵は指令をまんまと成就させたばかりか、ことの
ついでにその場に居合わせた女の子までさらってきました。

〜100の仕事を言いつけられたら120の成果を出して、上司
(お客様)を驚かしてやりたい〜
 多分、こんな気持ちだったの
でしょう。 しかし、この「サービス精神」は裏目に出ました。


画像













  映画 「忍びの者 新・霧隠才蔵」
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ことの顛末を知った謙信は烈火の如く怒り、段蔵の手討ちを
謀ったのです。
〜指令通りに動かなかったばかりか、これ見よがしな
パフォーマンスまでしおって!とっても不愉快じゃ!〜

根が生真面目な謙信ですから、こんな気分だったのかも。

ところが、その「空気を読んだ」段蔵はスタコラ逃げ出し、
挙句に今度はヌケヌケと武田信玄(1521-1573年)の下に。
信玄も、さすがに当初は謙信側のスパイではないかと疑った
ようですが、ことの経緯を知って配下に加えています。

ここでも「忍者」として随分の働き(120%?)を見せました。
が、またしてもそのことが裏目に出ます。

具体的な内容はよく分かりませんが、この段蔵の技量の凄さを
知った上司?信玄の方が、逆に警戒心を抱くようになったらしく、
結局は「暗殺」されるハメに。
1569年、段蔵はトイレにいるところを襲撃され殺されました。

もっとも、これには信玄の「警戒心」ばかりでなく、段蔵が
織田信長(1534-1582年)と通じていたため、という見方もある
ようですが、この辺はそれこそ「秘密諜報員」の行動ですから、
仔細な記録が残されるはずもありません。

とにかく、「とび加藤」の仇名?まで持っていた段蔵が、この分野
の「プロフェッショナル」の一人だったことは間違いないようです。

ただ、「目立たぬことが本分」の忍者が、飛び切りの
「サービス精神」を発揮したせいで、結果として歴史に名を
残すことになったのは、さすがに「やりすぎ」?で、その意味では
「忍者失格」だったかもしれません。

ですから、皆さんも、およそ仕事に関しての「サービス精神」
ほどほどに。
あまりに際立った仕事振りを発揮すると、忍者・段蔵のように
ある日突然、「トイレで襲撃」される心配もありますからネ。

〜100の仕事を言いつけられたら”80”の成果に留めて、上司
(お客様)を驚かしてやろうっと〜
 つまり、食欲も仕事欲も
「腹八分目」が健康的・・・なのかもしれません。





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