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zoom RSS 日本史の「お国自慢」06 尾張の写真家殿様

<<   作成日時 : 2013/09/05 08:31   >>

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尾張藩最後の殿様「徳川慶勝」の没後130年を記念して、
いま地元名古屋(徳川美術館)で「特別展」が開催されています。
そのサブタイトルが〜知られざる写真家大名の生涯〜
ということは、つまり、この殿様はあまり有名ではないゾ、と
紹介していることになります。

多少失礼な感じもありますが、根っからの地元っ子である
ワタシでさえ実のところ〜かつてこの名古屋には妙に
「写真好きな殿様」がおったげな〜
という程度の知識ですから、
この「知られざる・・・」という紹介ぶりはまことに妥当なところ
かもしれません。

そこで、あわてて「徳川慶勝」(1824-1883年)について
調べてみますと、ざっとまあこんな感じになりそうです。

なにしろ幕末から明治にいたる激動期の人物ですから、その
エピソードも豊富多彩で、とてもその全部を語ることもできず、
そこで今回はグィッと絞り込んで下記の二点についてのみ。
(※ご関心の向きはwikipedia「徳川慶勝」もご参考に)

その壱/現在放送中の大河ドラマ「八重の桜」にも登場する
    会津藩主・松平容保とは「兄弟」であること。(慶勝が兄)
その弐/学究肌の文化人でもあり、中でも特に当時の最新
    テクノロジー「写真」に魅せられた人物であったこと。

「その壱」については、下の写真がその証明になります。
いわゆる「高須(藩)四兄弟」と呼ばれたこの四人は、幕末期に
それぞれが朝廷方・幕府側に分かれて戦ったのですから、
それこそ「波乱万丈」ともいうべき経歴を踏んでいます。

そして明治11年、平和な世になったところで、やっとのこと
四人揃っての「記念写真」を残すことができたという次第です。

ちなみに、幕末の「江戸城無血開城」に至る顛末は、勝海舟と
西郷ドンばかりが目立つ形で語り継がれていますが、それが、
この慶勝の「縁の下の力持ち」的働きがあってのものだった
ことは、(もちろんワタシを含め)、「日本人の常識」といえるほど
には知られていません。

つまり、慶勝はここでも「知られざる・・・」的存在になっている
わけです。



画像画像












高須(藩)四兄弟(向かって左から)    ↑殿様時代の徳川慶勝↑
/桑名藩主・京都所司代・松平定敬(さだあき/33歳) 
/会津藩主・京都守護職・松平容保(かたもり/44歳)
/徳川慶喜の後の一橋当主・一橋茂栄(もちはる/48歳)
/最後の尾張藩主・徳川慶勝(よしかつ/55歳)  明治11年9月(1878年)

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さて、特筆すべきは「その弐」です。
いわゆる「黒船来航」(1853年)の折に、ペリー艦隊に同行して
いた写真家が、翌年から日本各地を撮影し始めたものが、
「日本最古の写真」といわれていますが、そんな中にあって、
慶勝はこの「写真」という新技術にいち早く関心を示し、自ら
研究を始めたばかりか、早くも1861年には独自の「写真撮影」を
完成させています。

ですから、これはもう「凝り性の素人」というレベルではなく、
プロ?の、つまり「最先端技術者」ともいうべき域に達していたと
いえるわけです。

この前後の1860年には横浜に日本初の「写真館」ができ、
1862年には上野彦馬や下岡蓮杖らが同様に「写真館」を
開いていますが、この慶勝は殿様らしく、そんなことには見向き
もせず(つまり「商売」を目的とすることなく)、ひたすら自分用
(趣味?研究?)の「写真」を撮り続けました。

江戸(東京)・名古屋・広島などで、当時の風景を含めその数、
おそらくは1,000枚?を超えるであろうと言われているようです。

その中には、空襲(1945年)で焼失する前の「名古屋城」の
雄姿も含まれ、そればかりか当時は殿様しか入れなかった
エリアから撮ったものも少なくないことから、当時を知る「史料」と
しても高い評価を得ています。

しかしながら、あくまでも私的な写真ということもあって、これまで
これらの「作品」が大々的に公開されることはありませんでした。

ところが、今回の展覧会では「尾張藩最後の殿様が撮った写真」
そのものに留まらず、その原板併せて殿様の研究記録などなど、
幅広く展示・紹介されているそうですので、ヒマとお小遣いに
都合のつく方はぜひ。

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<没後130年記念 夏季特別展> 於:徳川美術館
 徳川慶勝 −知られざる写真家大名の生涯−
  平成25年7月27日(土)〜9月23日(月・祝)
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なお、入場券を購入する際に窓口で〜ブログ「ヤジ馬の日本史」
で知ったヨ〜
とひとこと告げると「10%割引」に・・・なんてことは
金輪際ありませんので、その点はくれぐれもご留意くださいネ。







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