ヤジ馬の日本史

アクセスカウンタ

zoom RSS 日本史の「パクリ」06 祝言から神前そして”空前”へ

<<   作成日時 : 2013/07/10 00:01   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

その昔は「祝言(しゅうげん)」、ちょい前なら「結婚式」、
今風なら「ウェディング」?あるいは「ブライダル」?
このように、夫婦誕生の儀式にも歴史的変遷があります。

最近こそ、その人気に幾分のかげりが見られますが、少し
(でもないか?)前の昭和時代には、いわゆる「神前結婚式」が
比較的ポピュラーなスタイルとして人気を集めていました。

ところが、江戸期の祝言はこれとは少し違って、新郎新婦の
身内が新郎の自宅に集まる形で行われていたようです。
つまり、この間に起きた変化にも何らかの理由・背景があったと
想像されるわけです。

現代人からすれば、こうした神主サン不在の江戸期のスタイル
は、あたかも「人前結婚式」?のように見えてしまいます。
ところがドッコイ、やはり「神前結婚式」だったと受け止めるのが
正しいようです。

というのは、当時、婚礼の席には「神様」が臨在するという
感覚があって、神様用の部屋飾りをしたりしていますし、さらには
神々がお留守になるとされる「神無月」(十月)を避けて行う習慣
が見られるからです。

まあ、現代人からすれば神主サン抜きで「神様」をお迎えする
この姿は幾分不思議に感じられもしますが、これは神様との
コミュニケーションくらいはなにも専門家に頼らずとも自分達だけ
で充分できるという江戸人の自信の表れだと理解すべきでしょう。

では、なぜ現代人は「婚礼」の神様をお招きするのに「プロ」?の
力に頼るようになったのでしょうか?

確かに日頃の信仰心が薄いという自覚もあって、江戸人ほど
自信満々ではなかったという一面もありますが、実はその理由の
最大のものは、意外にも「パクリ」にありました。


画像














 江戸時代の「祝言」  にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ ←お立ち寄り”記念クリック”も!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

つまり、こういうことです。
明治維新の後、文明開化の風潮の中にあると、「洋」なる物は
すべて、あれもこれもなんでもかんでも「かっこよく」見えました。
で、キリスト教の「結婚式」もその例外ではありません。

男女を前にして、「神父(牧師)」さんが流れを仕切りつつ夫婦の
契りを神様に誓わせるスタイルを・・・「う〜ん、これはいいぞ!」
と思ったのです。 誰が? そりゃあ「神主」サンたちでしょうよ。

簡単に言えば、キリスト教のように結婚式をプロデュースする
ことを、神道の「ビジネスチャンス」?と捉えた神主サンたちが
「積極経営/拡大路線」に乗り出したわけです。

そうは言うものの、やっぱりハードルもありました。
そのキリスト教の「かっこよさ」のひとつである「誓いの言葉」が
日本の神様にはいまひとつフィットしていないという点です。

〜死が二人を分かつまで・・・〜なんて言葉を「穢れ」を嫌う
日本の神様に向けて使うのはさすがに気が引ける所業です。
※昨今はこの部分を〜その命のある限り・・・〜と表現するそうですが。

まんまのパクリではマズイ、さ〜て、困ったゾ! 
ええい、ここは今流行の「和魂洋才」でいってまえ!
で、例の祝詞、〜かけまくも畏(かしこ)き○○神社の大前に
・・・恐(かしこ)み恐みも白す〜
を採用することにしたわけです。

これで一応の体裁は整いましたが、ではこれで「神前結婚式」が
パァ〜ッと世間に広まったかというと、そうでもなかったようで、
1900年皇太子(後の大正天皇)のこのスタイルでの挙式が注目
を集めたことが人気上昇のキッカケになったとか。

ところが、それから百年の時を経た平成の今、この
〜恐み恐みも白す〜もさすがに古い印象になってしまい、
新しい「結婚式」スタイルを模索?する動きもあるようです。

なぜ古いのか? たとえばこういうことです。
チョイ昔は男同士または女同士「同性婚」などはなかった?
のですから、従来神様がきちん祝福を与えられるものかどうか?
この点なども「実績ゼロ」?だけに確かに不安もつきまといます。

要するに、21世紀においてはどこの「神様」も人間側の変貌に
追いつけなくて、すっかり「時代遅れ」?になってしまった
、という
ことなのでしょう。
ではいったい、次世代の結婚式?はどんなスタイルにしたら
いいものでしょうか?

つまり、「新しい結婚式スタイル」といっても、今度は「お手本」に
するものがないわけですから、かつてのようなお手軽な「パクリ」
もできません。 

そこでワタシが提唱したいのは、神様を含めなにもかも一切を
排除し「空(くう)」とした「“空前”結婚式」なるものです。

これなら「時代遅れ?の神様」はハナからノータッチですから、
〜同姓婚でもなんでも人間のやりたいようにやれば・・・フン!〜
と居直れる上に、その結婚に責任を負う必要もなくなります。

しかし、待てよ。その場合、〜「空(くう)」は私の特許概念だ!〜
なんちゃって、今度は「仏様」の方が乗り出して来るかもしれんゾ。
ともかく、「結婚式」ひとつをとってみても、昔よりはるかに複雑な
世の中になっていることだけは間違いないようです。





   にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ にほんブログ村 にほんブログ村 トラコミュ 日本史同好会へ 
     ↑折にふれ 1日1回の応援クリックを!↑

          



−−−これまでの 「パクリ」 シリーズ−−−−−−−−−−−−−−−−−
128 日本史の「パクリ」05 ビジネスモデルは目の前に 信長だけが見抜いた?
094 日本史の「パクリ」04 血筋をブランドに! 日本人が大好きなパターン?
077 日本史の「パクリ」03 ヘソクリ妻とチャッカリ夫 努力なしで出世しよう!
041 日本史の「パクリ」02 二世と三代 家光直筆が動かぬ証拠だ!
040 日本史の「パクリ」01 天照と東照 徳川家の天皇家コピー大作戦!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ヤジ馬の日本史〜超駄級・100記事一覧編〜 神話から戦後まで一挙公開!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
日本史の「パクリ」06 祝言から神前そして”空前”へ  ヤジ馬の日本史/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる