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zoom RSS 日本史の「女性」09 未開人への好奇心

<<   作成日時 : 2012/12/10 00:00   >>

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三世紀・中国の「三国時代」、中国大陸での会話。
魏人A 「おいおい、聞いたか?東の島の土人たちはことも
     あろうにオンナを王にしているそうだぜ!」
魏人B 「そんなアホな、ニューハーフならともかくもオンナとは!
     その土人たちの頭は確実に変態だ!
     でも、一体何のためにそんなスカタンなことを?」
魏人A 「何でも、長いこと続いた部族間の争いを解消するため
     だそうだ。」
魏人B 「んなバカな。平和を築くためなら、弱っちいオンナの
     王より、強いオトコの王が必要だってこともその土人たち
     は知らないのか、話にならん。」

同じころ、片や東の島の邪馬台国では・・・
卑弥呼 「フェックショ〜ン!だれぞが私の噂を・・・?」
男弟 「今のクシャミなら悪い噂ですよね、きっとなら・・・」


  吉野ヶ里遺跡 (ひょっとして邪馬台国?)
画像













さて、この邪馬台国や女王・卑弥呼を紹介していることで有名な
「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」は、なんでも正確には中国の
歴史書である『三国志』の中の「魏書」第30巻の一部ということで
全文は約2,000文字からなっているそうです。

その内容についても「邪馬台国論争」と呼ばれるほど多数の
解釈があって、現在でも万人に納得を与える説はないという
ことになっていますが、それはともかく、当時の中国人にとっては
「王が女性である」ことはかなりの好奇心をそそられたのでは
ないかと推察できます。

まあ早い話、中国人の常識からは考えられない「異常なこと」を
しているのですから、かなり強く「変態的な野蛮人ども」という
印象を与えていたとしてもさほど不思議ではありません。

しかし、このことを逆から見ると、「倭人」は当時から「中国人」ほど
強い「男尊女卑」の意識を持っていなかったとも言えることに
なります。

そのような意識を持たないことが、当時としては「野蛮人」の
振る舞いだったのでしょうが、現代になってみるとこれはもう
当時から「超先進的」な意識を有していた民族だったということ
にもなりますから、ひょっとしたら昔の倭人は随分エラかった?
のかもしれません。

それにもうひとつ言えることがあります。
おそらく、この女王・卑弥呼は15世紀フランスのジャンヌ・ダルクの
ように、「自ら武器を取って戦う女性」ではなかったはずです。

なぜなら、戦乱が続く時代に、「これでは辛抱たまらんから
少しばかりの間は平和にしようや。」という時代の要請によって
王に担ぎ上げられた女性であり、いわば民族統合の象徴として
就任?したからです。

そのように考えてみると、これもかなり先進的な発想で、
〜権威者ではあるが権力者ではない。〜という、
現在の「象徴天皇」の考え方を、また外国でいうなら、
〜国王は君臨すれども統治せず。〜という
イギリス風の思想を、先取りしていることになります。

こうなると、ひょっとしなくても昔の倭人は随分エラかった?のかも
しれませんゾ。

こうした「女王」の存在を、当時の先進大国である中国の
モノサシで計れば、そこからはみ出しているだけに、
確かに「未開人・野蛮人」と呼びたくなるのでしょうが、
「現代の常識」目線で見てみればなかなかどうして、
むしろ中国人の方がはるかに「未開人」?だったという言い方
だってできようというものです。

ということで、今までとはひと味違った「卑弥呼像」をご案内した
次第です。

しかし、それにしても、例の「魏志倭人伝」は2,000文字も費やして
いるのに、その内容の解釈がこれほどに分かれるのは逆に
不思議な感じがしてしまいます。
どうしてでしょうか? 実は、その理由はカンタン!

冒頭に示したように、あくまでも「女王を頂くような変態的未開人」
という偏見?好奇心?を優先したスタイルで筆を進めている
のですから、その内容は興味本位で取り上げられた
「週刊誌の記事」程度だと思えばいいのです。

要するに2,000文字を使って「ウワサ話」を書いているようなもの
なのです。
「ウワサ話」を詳細に吟味したところで、その挙句に「これだ!」と
いう真実が浮かび上がってくることなぞ、そうそうあることでは
ないことはご存知の通りです。

時は現代。場所は「魏志倭人伝」著者・陳寿(チンジュ)の墓・・・
故・陳寿 「フェックショ〜ン!だれぞが私の噂を・・・?」
隣墓の男 「今のクシャミなら悪い噂ですよね、きっとなら・・・」



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