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zoom RSS 日本史の「忘れ物」08 天孫降臨の錯覚

<<   作成日時 : 2012/07/15 11:30   >>

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Wikipediaでは、このように説明されています。
〜天孫降臨(てんそんこうりん)は、天照大神の孫である瓊瓊杵尊
(邇邇藝命・ににぎ)が、葦原中国平定を受けて、葦原中国の
統治のために降臨したという日本神話の説話である。〜
※なお、「降臨」は「天降り」と解釈される説明になっています。

「天孫降臨」のうち、「孫」については「天照大神の孫である」と説明
されていますからそれでいいのでしょう。
でも、「天」とは、いったいどこのこと?
「降臨」とは具体的にどのような行動だったの?

そんなもん決まっているじゃないか!とばかりに頭上を指差し、
「天」とは空のことで「降臨」とはそこからスゥ〜と降りてきたのだ!
とする解釈は、ひょっとしたら現代人の「錯覚」なのかも?
  出展:Wikipedia 高千穂峰画像
 「天」と聞けば、現代人は真っ先に
 自分の頭上をイメージしてしまい
 ますが、これは横方向には建造物
 などが林立していることで、視野が
 妨げられているために起こす錯覚
 です。 でも、昔は違うヨ。

障害物がないので、「天」は上下前後左右360度のパノラマに
展開していたハズで、(でも、さすがに「下」はないか?)つまり、
現代人は「横(前後左右)」の「天」の存在を忘れたまま、
「天孫降臨」を解釈しようとしているのでは?と言いたいわけです。

ですから、お話に登場する「天鳥船」についても、UFO(空飛ぶ
円盤)とか宇宙戦艦ヤマトのようなイメージを重ね合わせて
しまい、その結果「ヨタ話」として切り捨ててしまうことになります。
でも、横っちょにも「天」があるのなら、こんなお話も展開できそう。

父親とその息子(娘)が海岸に立っています。
父親「ええか息子(娘)よ、忘れるなよ。ワシらのご先祖様たちは
昔の昔に、あっちの方から船できたのダ!」
もちろん、遥か「水平線」(つまり、頭上ではなく横にある天)を
指差しながらの会話です。
指差す方向に島の姿などはありません。
あれば、その島から来たのだという誤解を与えてしまうからです。

さて、その息子(娘)も自分の子供に、同様な仕草を交えながら、
同様な内容を伝え、そのことが何代にも渡って繰り返されます。
その結果、子孫はこのように受け止めるようになりました。
「ワシラのご先祖様は、昔の昔に、天から船でこの地に来たのだ」
この「天」は、もちろん頭上の天ではなく、水平線のかなた、
「横っちょの天」を意味しています。 つまり「海の彼方」です。

神話は、ここのところをストレートに表現しているだけなのですが、
このことを「そんなバカな! 宇宙人でもあるまいに人間が天
(頭上の天)から来るはずがないではないか!」
理詰めの現代人が、こう解釈してしまったように思えます。

なまじ「頭上の天から来た」とのイメージを持っているために、
「降臨」という言葉に対しても、「そこ(上)からスゥ〜と降りてきた
もの」と解釈してしまうわけです。

これは、ちょっと飾って「降臨」と表現しただけで、実際は「船から
降りた」だけのことでしょう。
まあ、「メタボ」を「貫禄がある」と言い換えるようなものです。

このように解釈すると、この「天孫降臨」のお話を作った理由は、
自分達は昔々に遠くの地(多分、朝鮮半島あたりか?)から船に
乗って渡来した民族の末裔であることを主張し、それを美化し、
その郷愁に浸るため、ということになるのです。

繰り返しますが、現代人にとっての「天」は頭上だけですが、
昔々の人にとっては「前後左右」も全部が「天」であったのです。
要するに、「UFO(空飛ぶ円盤)」も「宇宙戦艦ヤマト」も出番の
ない、ごくごく常識的な言い伝えを、頭デッカチの現代人が
拡大解釈している、だけに過ぎません。

そして、未来にはこの解釈はさらに劇的な変化を遂げることに
なるはずです。
「降臨」を、現代ですら「そこ(上)からスゥ〜と降りてきた」として
いるのですから、もっともっと「超々々高層建造物」が建ち並ぶ
ような時代ともなれば、その僅かな隙間を目掛けて、ピンポイント
で滑降してきたものと解釈されることでしょう。

つまり、原作「下船する」→現代版解釈「頭上から降りる」
→未来版解釈「隙間を滑降する」、まあ、こういう変遷を辿ること
になるでしょう。

そう、未来の「降臨」の光景は、映画「スパイダーマン」のような
動作をもってイメージされるようになり、その役目の受け持つ
神様なぞはもうほとんど命懸けのスタントマンのような凄まじい
動作を求められることになります。

つまり、「神話の世界」ですら時代とともに過激化していく・・・と
いうことに?


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