ヤジ馬の日本史

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zoom RSS 日本史の「お国自慢」01古事記1300年

<<   作成日時 : 2012/01/05 15:00   >>

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今年は「古事記」成立から1,300年目の年だそうだ。
そこで唐突な質問で恐縮だが、現存する最も古い
「古事記」の写本は一体どこにあるのかご存知だろうか。
少なくとも私の周りの人はほとんどが知らなかった。
要するに、テンデ知られていない・・・のだ。


画像
自慢するわけではないが(シッカリ自慢しているが)、
実は「国宝」としてヤジ馬の地元・名古屋にある。
岐阜・真福寺の僧・賢瑜が1371〜1372年にかけて
書き写したものが、どうやら現存最古版とされて
いるようで、現在これは名古屋の「大須観音」が
所有している。※写真出展:大須観音(名古屋)
(家康の命で岐阜から名古屋へ移ったらしい)

さて、ここからはその「写本作業」の話になる。
本を後の時代まで残そうとすれば、昔は書き写すほかに
方法はなかった。 紙は劣化するし、コピー機もパソコンも
ないのだから当然そうなる。
ここで案の定、ヤジ馬はその「写本作業」が正確に行われたか
どうかを疑ってかかるのである。 我ながらイヤな性格だ。

それにしても「古事記」の成立が712年とされているから、
現存最古の写本とは言いながら「意外に新しいナ」と
感じるのは私だけだろうか。
成立からこの写本作業までは660年ほど経っている。
だから、おそらくはこの間にも何度か「写本作業」は行われた
ハズだが、その写本は本当にオリジナル版の内容を正確に
反映していた・・・のだろうか?

要するに、こういう疑問を感じたワケだ。
筆写に当たった僧・賢瑜がモト本にした「古事記」自体が、
本当にオリジナル版そのままの内容だったのかどうか。
モト本の「古事記」が既にオリジナル版とは異なっていた
のなら、いくら僧・賢瑜が寸分違わず筆写したとしても、
それは残念ながら、オリジナル版の内容を伝えていること
にはならないワケである。

しかし、660年という時間の長さを考慮すると、この間にも
いくつかのアレンジ?が発生したような気もする。
人間の手作業でもある以上、ついウッカリの間違いがつい
ウッカリ見過ごされるようなこともあり得るだろうし、
写本スタッフの疲れが重なり、書く文字が崩れることだって
あったかも知れない。

次には、仮にそれが確かにオリジナル版だった場合だ。
それでも今度は本当に「寸分違わず」筆写できたのかという、
別の問題をクリアする必要がある。
おそらくは、精鋭のスタッフを集めたチームを組んでいたとは
思うが、それでも優秀なテームであることとモト本と写本の
内容がピッタリ一致していることとは別の話である。

中にはオモシロ半分とかストレスなどの理由でコッソリ
書き換えや省略が行われたことだって、絶対無かったとは
言い切れないのではないだろうか。
ひょっとしたら、昔にも「愉快犯」はいたかも知れないし・・・
ここにもクリアすべきハードルはある。

少し横道に逸れるが、たとえば「天武天皇」の享年について、
ナントカという難しい名前の古史料にはハッキリ「65歳」と
記載されているのにもかかわらず、それを「56歳」と
書き間違えたのであろう、などと現代の人間が勝手に
決め込むのはいかがなモノであろうか。
だがオリジナル版が無ければ「正誤表」も作れないのだから、
これについては結局「水掛け論」になってしまうのだろう。
案外、書き間違えていなかったのかも知れないゾ。

こんなことに空想を膨らませていたら、当の「古事記」にも
なんと改竄説や偽書説もあることを知って驚いた。
なんだ、学者先生の中にも私と同様に疑り深いイヤな
性格の人もいるものだと、妙に親近感を覚えた次第である。

蛇足だが、「源氏物語」や「太平記」などについても、
オリジナル版はこれほどの長編ではなかったのではないか、
と指摘する向きもあるようだ。
もしそうなら、先人は何らかの必要を感じたために、
書き加えを行ったことだろうから、その理由や経緯を探る
ことも歴史の面白さの一端、ということになるのかも。

現代人からすれば「勝手にアレンジするなんて!」と少々
残念には思うものの、むしろ「遺してくれた」努力に
感謝すべきなのかも知れない。

名古屋のこの現存最古版「古事記」が、ひょっとして
オリジナル版とは異なる内容だったということになれば、
「国宝」の指定を受けたその価値は、その「内容」なのか、
それとも「紙の古さ」なのか、というイジワルなツッコミに
なりそうなので、この件については暫時休憩としたい。

それはさておき、現存最古版「古事記」を永く保存してきた
地道で渋い実績が認められ、この名古屋が日本史ファンの
「聖地」になる日も近い・・・ハズだ。
そして、日本史ファンのこの「聖地参り」が定着したころには
お土産「古事記饅頭」が名古屋の新名物になっているのかも
しれないゾ。 楽しみ、楽しみ。


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