ヤジ馬の日本史

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zoom RSS 日本史の「言葉」01もったいない

<<   作成日時 : 2011/12/15 08:20   >>

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「勿体無い(もったいない)」は、元は仏教用語だそうである。
「物体(もったい)」を否定する言葉で「物の本来あるべき姿が
なくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している」となっている。
こんなところで、「なるほど、では美女が年を重ねることを
もったいないと言うのか!」などと、考えるのはやや筋違いで
あろうゾ。


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〜ヤジ馬の日本史〜
ところが「あらゆるものに慈しみや感謝の念をもって接してきた」
神道の根底にも同様の概念があるそうだ。
こうなると、日本人特有の概念と言って良いのかもしれない。
その証拠に、この言葉「もったいない」の概念を知って感動した
ノーベル平和賞受賞者のケニア女性・ワンガリ・マータイさんが、
それに対応する他国語をあれこれ捜してみたところ、
結局は見つけられなかったということである。
そのため、彼女はこの「世界でオンリーワンの概念」を
モッタイナイ」という現地語?のまま言葉で世界中に
広めようとしたということになる。

そうすると、ではなぜこの「もったいない」という概念が「日本」に
だけ存在するのか、という点が少し不思議になってくる。

他の国にないとすれば、日本特有の文化・宗教の影響が
大きな要因になっている、と考えるのが自然ではないだろうか。
そうすると、日本人特有の「怨霊信仰」がその根源にあった
としても、それほど不思議ではないように思えてくるではないか。
思えてこないとしたら、それはアナタの修行が足りないのダ。

要するに、私は次のように考えているワケである。
本人が無念の思いを残したまま、この世を去った時に誕生?
するのが人間の怨霊(表現が少し変だが)だとすれば、
「モノ」の怨霊に当たるのが、この「もったいない」なのでは
ないだろうか。

一本の鉛筆に例を取ろう。
本来なら、鉛筆はかなりチビてしまうところまで使えるのだが、
それを半分使ったところで捨ててしまったとしたら、これは
もちろん「もったいない」に当てはまる。
もっともっと活躍できたハズなのに、それができずに志半ばで
「無念の思いを残してこの世を去る?」からである。

鉛筆に「無念の思い」があるのかと、いう疑問に対しては、
山川草木悉皆成仏」という言葉もひとつの回答になろう。
※私の知識では深い意味までは到底理解できないので、ここでは便宜的に
  「山川草木すべてのものが皆仏性を備えているヨ」くらいにご理解ください。


そうすると、日本においては神道も仏教も、森羅万象に
「心」の存在を認めていることになる。
日本は長い間「神仏混淆」であったから、どちらの考え方をも
ほとんど無意識に無理なく融合させていたのではないだろうか。

少々くどい説明になるが、持てる能力・願望を全うするまでには
到達しないで、その途中で不完全燃焼のまま終わってしまった
場合の、人=怨霊、モノ=もったいない、ということである。

おそらく日本以外の国では、たとえば鉛筆に心の存在を認める
ような文化・考え方はないのだろう。
「日本独自」というのは、このあたりのことを指しているようだ。
言い換えれば、昔の日本人はこの「世界中でオンリーワン」の
概念を、とても大切に保存していたのである。
それが今や逆に外国の人から教えられる立場になってしまった
ことについては、現代日本人は大いに反省をすべきなのかも
知れない。

いやはや、私らしくもなく少々硬い話になってしまいました。
しかし、あなたがこの文章を最後までは読まなかったとすると、
それは実に「もったいない」ことであり、また書いた私が
「怨霊」になるかも知れない、ということでもあるのだ。
だから、「本文」を粗末に扱ってはなりませぬゾ。


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